法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です
  ☆地域に根差し、「愛と平和」を歌う合唱団「いちばん星」☆ 2018年7月30日  
  吉田治夫さん(合唱団いちばん星代表)  
 

◇「いちばん星」って?
 1992年全国うたごえ祭典が神奈川で開催されました。それを契機に、合唱団いちばん星は川崎の教職員を中心に発足しました。その後、川崎の市民合唱団として輪を広げ、毎年コンサートを開催しています。今年で26年目を迎えました(詳しくはホームページをご覧下さい)。

◇神奈川県弁護士会「人権賞」を受賞
 その合唱団いちばん星が、今年2月、神奈川県弁護士会「人権賞」を受賞しました。「憲法の平和主義や幸福追求権について歌い、分かりやすく人々に広めた」ことが評価されたのです。これまでの26年間、一貫して地域に根差して多くの方々とふれ合いながら活動してきた歴史があります。とくに昨年、憲法施行70周年に際し、多摩区で毎年取り組まれている「たま憲法集会」に参加、100名に及ぶ合唱団の中心となり「こわしてはいけない」(窪島誠一郎作詞・池部晋一郎作曲)を歌いました。また、「憲法フェスティバル」に出演させていただき、「こわしてはいけない」他数曲を歌う事が出来ました。その中の一曲「誓い」を紹介します。

「誓い」        作詞:木下恵介 作曲:住友紀人
せめて、せめてです。
せめて吾々が 
平和憲法を守りぬかなければ、
愚かな戦争で死んだ人たちの 魂は安らかに 眠れません。
それが誓いであり、手向けです。

*2011年、憲法フェスティバル25周年記念歌曲として「誓い」が発表されました。合唱団の愛唱歌として大切に歌い続けている曲ですが、シベリヤ抑留を経験した96歳の団員のソロは、深い感動を呼んでいます。

◇岩手県大槌町「童謡歌う会」との交流
 私たちは、東日本大震災の翌年2012年に、岩手県大槌町で被災地支援ミニコンサートを、地元の「童謡歌う会」のみなさんと合同で開催しました。被災された現地の方々の、苦難を乗り越えた強さと優しさにふれ、「歌は生きる力」「歌うことは心を届けること」を実感し、私たちの方が沢山の元気をいただくことになりました。大槌のみなさんとはその後も交流を重ね、今年1月の第25回記念コンサートには、大槌町キッズコーラス「あぐどまめ」から20名の方が参加してくれました。これからも続くこの交流も「人権賞」受賞の評価された一つです。


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◇組曲「ヒロシマ」の初演
 広島在住の詩人、ゆうきあいさんの組曲『ヒロシマ』の詩と出会い、この詩を紹介して下さった音楽家朝岡真木子さんに、混声合唱の作曲を委嘱しました。私たちは、核兵器禁止条約が国連で採択されたこの年、「ICAN」がノーベル平和賞を受賞し、さらには、この曲のすばらしさと、コンサートに寄せられた広島市長の長文の連帯メッセージを受け、全力で初演演奏に向け、練習を重ねました。この名曲を多くの人に知ってもらいたい、歌って欲しいという願いを持って、楽譜出版を目指しつつ、ライブCDを製作し広めることにも力を入れています。今年の6月に開催された、ミューザ川崎市民合唱祭では、組曲の中から2曲を演奏し、高い評価を頂きました。(天も地も燃えた日に・夾竹桃の花が)


 今後も'愛と平和を歌う合唱団'として、合唱を楽しみ、平和で豊かな社会を実現する事業に貢献する」という基本理念を支えに、学習や旅など「学びとふれあい」の機会を積極的に取り入れて歌への理解を深め、聴き手の心にとどく歌を目指して歌い続けます。
 私自身は、現役時代「憲法前文」の視写を子どもたちと取り組み、日本国憲法の心をみんなと分かち合ったりしました。退職して、憲法を守る運動に参加する中、九条のみならず、第三章の基本的人権、個人としての尊重、法の下の平等、思想及び良心の自由、信教の自由、表現の自由、学問の自由、生存権、教育権、勤労権などを、今こそ守り広げていかねばと思っています。

吉田治夫(よしだ はるお) さんのプロフィール

川崎市公立小学校教師を6年前に定年退職しました。合唱団いちばん星には、創立より参加しています。退職を機に、運営委員会メンバーとなり、今年より代表を務めることになりました。歌を愛し、ギターを愛し、酒をこよなく愛すオヤジです。

当サイトに収載しているアート関連情報(1)(2)   CDブックス『ドレミファ憲法』