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今週の一言

 

独立プロ映画を語り継ぐ − 映画『薩チャン 正ちゃん』をつくる

2014年12月22日



池田博穂さん(映画監督)

 

長編記録映画「薩チャン 正ちゃん」の製作は、3月からシナリオのための調査をはじめ、胸突き八丁にかかったところです。
今、思うのは独立プロの監督やプロデューサーたちは、如何に自分たちの作品を作ろうとして信念を曲げずに闘ったのかということです。
たとえば新藤兼人監督は、それまでタブーだった原爆の問題に立ち向かい、「原爆の子」を完成させましたし、今井正監督も山本薩夫監督も係争中の事件を「真昼の暗黒」、「松川事件」として作り上げました。
今井監督は、「もし映画の結論が間違いだったら、映画界から身を引こう」と決意して撮影に臨んだといいます。
原爆、戦争、冤罪、謀略、差別——どれも大きなテーマです。
同じ映画人として頭が下がる思いです。
民主的独立プロの作品が映画ファンを席巻したのは、日本が逆コースをたどり、それに対する運動も大きく盛り上がった時代でした。
その作品群は、「社会の学校」ともいうべき役割を果たしていたと思います。
映画で人生を決めた人、大きな勇気をもらった人、社会を見る目が変わった人など、沢山の人々が影響を受けたと思います。
私も小学生の頃、親と一緒に満員の映画館で見た「キクとイサム」「裸の島」などはとても印象に残っています。
とりわけ「松川事件」は、「映画を一生の仕事にしたい」と思わせた作品でした。
映画界に身をおくようになり、幸いにも今井、山本監督のスタッフとして様々なお話を伺い、人間的な大きさにも触れることができました。
そして近年、民主的独立プロの作品群と映画屋の生き様は大きな遺産だと気がつきました。
あの時代と今、抱える問題は変わっていません。
ならば当時の映画は甦ることができる…大きな確信です。
その体験と思いを「薩チャン 正ちゃん」に、込めたいと思います。
製作は大詰めですが、当時と同じように「銭なき戦い」です。
ご支援をお願いできればありがたいです。
また、みなさんには周りの人たちに、広げてくださるようにお願いします。
頑張ります。
             監督 池田 博穂


◆池田博穂(いけだひろお)さんのプロフィール

映画監督。
山本薩夫監督『天保水滸伝』(1976)、橘祐典監督『ガラスのうさぎ』(1979)、今井正監督『戦争と青春』(1991)で助監督などを務める。
監督作品に『東京大空襲・子どもたちの証言』(1993)、『憲法』(2004)、『赤貧洗うがごとき〜田中正造と野に叫ぶ人々〜』(2006)、『弁護士 布施辰治』(2009)、『渡されたバトン〜さよなら原発〜』(2013)など。

 

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記録映画「薩チャン 正ちゃん 〜戦後民主的独立プロ奮闘記〜」への製作資金協力のお願い

山本薩夫監督がなくなって31年、今井正監督がなくなって23年の歳月がたちました。
100歳をむかえた、新藤兼人監督もなくなって3年がすぎました。

戦後の民主的息吹のなかで、映画の民主化と、労働の真の在り方を巡って闘われた東宝争議をへて、東宝を解雇されたひとびと、レッドパージによって、映画会社から追放されたひとびとは、じぶんたちの作りたい映画を創ろうと企業に頼らず映画作りに乗り出しました。苦労は承知のうえで_____。

東宝争議の解決金をもとにつくられた、『暴力の街』が第一作。その後も労働組合、民主団体、劇団などに依拠しながら、1950年代はじめから多くの作品群を世におくり出してきました。

『どっこい生きてる』『真空地帯』『原爆の子』『にごりえ』『ひろしま』『女ひとり大地をいく』『太陽のない街』『ここに泉あり』『異母兄弟』『荷車の歌』『キクとイサム』『裸の島』などなど。

山本薩夫(薩チャン)、今井正(正ちゃん)、亀井文夫、関川秀夫、家城巳代治、新藤兼人など多くの監督たちが腕をきそいあいました。
そのどれをとっても、作品の質の高さはもとより、戦後の労働運動、平和運動、民主運動に与えた影響は計り知れません。
なにより、映画を見た人々が、勇気をもらい、人生について考え、明日への希望をみいだし、生き方も変えたほどの影響をもったということはいちばん大きいことといえるのではないでしょうか。

この映画の中心は、何より、映画が好き、みんなに素晴らしい映画を届けたいと、仲間と知恵をしぼり、苦労をつづけた映画人たちです。その人情味あふれる、気骨ある生き方は、一遍のドラマであり、みるひとびとに、我が人生について考えさせてくれるに違いありません。

監督は、池田博穂
「時代を撃て多喜二」「弁護士 布施辰治」など数多くの記録映画を作り出しているとともに、2013年には「渡されたバトン」で劇映画を監督。山本薩夫監督の助監督をつとめるとともに、今井正監督の最後の作品「戦争と青春」でも、助監督をつとめました。

どうか皆さま方の映画に寄せる熱い思い、独立プロ運動への思いを、製作のための協賛金という形でお寄せください。
製作資金は800万円を予定しており、12月中完成をめざしています。

2万円以上ご協力いただいた方は、エンドロールにお名前を入れさせていただきます。

○映画館および、ホールでの上映、DVDでの発売などについては、(株式会社)新日本映画社が担当します。

どうぞよろしくお願いいたします。

2014年10月吉日

記録映画「薩チャン 正ちゃん 〜戦後民主的独立プロ奮闘記〜」製作委員会

代表  早乙女勝元 山本 駿  
呼びかけ人 香川京子  後藤俊夫  新藤次郎 
   高橋エミ  高部鐵也  降旗康男
   宮古とく子 山本圭  山田洋次 
世話人  池田博穂  甲斐秀幸(新日本映画社)
   佐藤文子(今井正を語り継ぐ会) 
   平沢清一  山本洋 山本洋子 
         (アイウエオ順)
事務局  有限会社 独立プロ名画保存会内
      〒168−0062 杉並区方南2−4−17
       方南町コーポビアネーズ303号 
       TEL・FAX 03−5929−7326 

パソコンで、「薩チャン 正ちゃん」をクリックしてみてください。
作品紹介、特報が見られます。
なお、協賛金の申込みもそこからできます。
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