法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

法学館憲法研究所

Mail info@jicl.jp
 
今週の一言
憲法情報Now
 憲法をめぐる動向
 イベント情報
 憲法関連裁判情報
 シネマ・DE・憲法
 憲法関連書籍・論文
 ■今日は何の日?
憲法Voice
研究所・客員研究員紹介
中高生のための憲法教室

憲法文献データベース
日本国憲法全文
リンク集
 
事務局よりお知らせ
賛助会員案内
メールマガジン
ご意見フォーム
サイトマップ

今週の一言

 

『憲法14条と私』
 −憲法集会(4/28)のご案内

2011年4月18日


中山武敏さん(弁護士)


 3月11日に発生した東日本大震災は多くの人々の命や生活基盤の全てを奪う大惨状となり、福島第1原発事故と重なり、複合的に未曾有の深刻な被害に拡大しています。
 福島第1原発では放射線が飛び交う被曝環境の中で被曝を強いられながら下請労働者(協力社員)が壊滅的な放射能被害をくいとめるために必死の作業を継続しています。安全神話のうえで原発問題と真剣に向き合ってこなかった私たち一人ひとりの生き方も問われているのではないかと思っています。あたり前と思っていた日常は、危うい基盤のうえに営まれていたもので、平和や人権はそこにあるものではなく、私たち一人ひとりがつくりだしていかなければならないとあらためて痛感しています。

 このような思いから大震災の以前から計画していた憲法集会を中止せず被災者の方への思いをはせるとともに平和と人権確立の連帯の環が広がることを願って下記のとおり開催します。集会内容は、「憲法14条と私」とのテーマでピアニストの崔善愛(チエ・ソンエ)さんと私の講演と(1)関東大震災と朝鮮人虐殺(梓澤和幸弁護士)、(2)日の丸・君が代強制問題(澤藤統一郎弁護士)の特別報告をします。

 崔善愛さんは、21歳のとき、「外国人登録」の指紋押捺を拒否し、2つの裁判を最高裁まで20年間闘いました。彼女の差別に抗しての闘いは、私の「虐げられた者の立場」での弁護士活動の原点・想いと同じです。
 私の父は、靴修理をしながら平和・人権運動に生涯を捧げました。父の収入が少ないので母が廃品回収業をしながら子どもたちを育ててくれました。父は、子どもたちが差別や貧困に負けないようにと憲法14条の下の平等の条文を紙に書いて家の壁に貼ってくれました。そのことが弁護士を志す動機となりました。平和主義と基本的人権の尊重を基本原理とする憲法は、私の希望です。なんとしても守り活かしていかなければならないと思っています。

 特別報告(1)では、1933年の関東大震災時に日本の官憲、自警団等の民衆によって多数の在日朝鮮人が虐殺されていますが、梓澤和幸弁護士は、日弁連の関東大震災調査委員会の委員長として関東大震災と朝鮮人虐殺の調査をなしています。関東大震災での在日朝鮮人虐殺事件は、混乱に乗じて朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだなどの虚偽情報を権力機関が「意識的に」流したもので風聞にまどわされた民衆の混乱による事件ではなく国の責任は大きいとの日弁連としての勧告を政府になしています。今回の東日本大震災と原子力災害でも、朝鮮人虐殺と同様にこの社会で最底辺に位置するマイノリテイーに矢がむけられそれを犠牲の羊にして乗り切ろうとする危険も危惧されています。昨年10月に暴露された警視庁公安情報漏えい事件は在日イスラム人1500人の89パーセントをモスク(イスラムの教会)の監視尾行により氏名、住所をつきとめたことが明かにされた事実の報告もされます。
 特別報告(2)では、澤藤統一郎弁護士は、「日の丸・君が代」強制を違憲とする柱の一つが、憲法19条に保障された思想・良心の自由を侵害するものであること、敗戦までは戦争に反対する人々の思想が抑圧、弾圧された反省から、日本国憲法が表現の自由だけでなく精神の内面の自由をも保障したという歴史的経緯、憲法が体現している思想が、首都の教育行政によって差別され、攻撃されていること、憲法を活かすためにも、「日の丸・君が代」強制を許してはならないこと等を報告します。

 この憲法集会にひとりでも多くの方に参加して頂くことを願っています。

              記

 【日時】  2011年4月28日(木) 午後6時30分〜9時(6時10分開場)
 【会場】  台東区民会館9会議室  台東区花川戸2−6−5 地下鉄浅草駅下車
 【講演】  
(1)崔 善愛(ピアニスト)
 著書に 『「自分の国』 を問いつづけて(岩波ブックレット)、『父とショパン』(影書房)、『ショパン』(岩波ジュニア新書)等
(2) 中山武敏(弁護士)
 【特別報告】(1)関東大震災と朝鮮人虐殺 梓澤和幸(弁護士)
       (2)日の丸・君が代強制問題 澤藤統一郎(弁護士)
 【参加費(資料代)】
       500円
 【主催】  新しい時代をつくる市民の会
 【賛同】  全国空襲被害者連絡協議会
       軍隊を捨てたコスタリカに学び平和をつくる会
 【問合先】 中山武敏法律事務所 03-3586-5064
        東京都港区六本木3−5−11 松本記念会館内

◆中山武敏(なかやまたけとし)さんのプロフィ−ル

1944年2月,福岡県直方市で出生。71年弁護士開業(第二東京弁護士会)、日本弁護士連合会立法対策センタ−委員、狭山再審事件主任弁護人・東京大空襲訴訟原告弁護団団長・全国空襲被害者連絡協議会共同代表・重慶大爆撃訴訟原告弁護団・「軍隊を捨てた国・コスタリカに学び平和をつくる会」共同代表・「韓国併合」100年市民ネットワ−ク共同代表。 





 
[今週の一言][憲法情報Now][中高生のための憲法教室][憲法文献データベース][事務局からのお知らせ]
[トップページ]