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今週の一言

 

新しい明日に向かって歩み出すために 〜 第25回憲法フェスティバル

2011年5月16日


中瀬典彦さん(憲法フェスティバル実行委員)


1 今年も憲フェスの季節がやってきた


 数百年に一度と言われる東日本大震災。大変な被害を受けるも被災者のみなさんは、明日に向けて新しい歩みをはじめています。また、地震とそれにともなう福島第一原子力発電所の事故などから発生しているいろいろな被害をうけた人たちも、また自由で穏やかな生活を取り戻そうと頑張っています。そんな中、今年も憲フェスの季節がやってきました。

 生活情報を得にくい障碍を持った人は津波から逃れたあとも困難な生活を強いられ、農業漁業を営む人は風評被害にあい、輸出業者は放射能に汚染されているかもということで外国に輸入を拒否され苦しんでいます。この大震災が起こる前でも、お金がなくて学校にいけない子ども、働きたくても働けない人、餓死する人、自殺する人、基地に生活が脅かされている人、今でも戦争の傷跡に苦悩する人々がいるのです。

 そんな私たち一人ひとりの権利を保障し、盾となって私たちを守ってくれるのが憲法です。こんなときだからこそ、憲法を考えてみることが必要だと私たちは確信しています。

2 憲フェスとは?

 憲法フェスティバル。私たちは「憲フェス」と略して呼んだりしています。「憲法のすそ野を広げよう」と東京の弁護士が中心になって始まったイベントです。毎年5月に開催され、今年で25回目という節目の年を迎えます。

 実行委員会を構成するのは、サラリーマン、主婦、自営業者、弁護士、司法書士など。だいたい月に一度か二度、10〜15名が集まってわいわい議論をしています。特定の政党や政治団体とのつながりもなく、運営資金はチケット収入とカンパのみ。したがっていつもピーピーしています。でも、武士は食わねど高楊枝と、ガンバって活動しています。

 これまで出演して頂いた出演者は、井筒和幸さん、永六輔さん、香山リカさん、姜尚中さん、ジェームス三木さん、鳥越俊太郎さん、ピーター・フランクルさん、松元ヒロさん等々マスコミでもお馴染みの皆さんです。

3 今年のテーマは「憲法にカンパイ!」

 民主主義も平和憲法も骨抜きになりつつある状態。生活不安が溢れ「もうだめだ」と悲鳴が聞こえてくる現実。

 しかし、国民の声を無視した政治が続こうと、自然から厳しい試練を受けようと、市民は互いに助け合い、ぼろぼろに傷つけられながらもしぶとく生きている。そんな私たち市民の逞しさを感じ、私たちが主権者であることを思い出して、私たちを守る今年65歳の憲法を応援する「カンパイ!」の声が聞こえてくるようなイベントとなるよう企画しました。

4 公開前特別試写会「一枚のハガキ」

 憲法フェスティバル25周年記念として、新藤兼人監督が自ら「映画人生最後の一本」と語る作品「一枚のハガキ」。今夏のテアトル東京などでの公開に先がけて特別試写会をおこないます。主演は大竹しのぶさんと豊川悦司さんです。

 この映画で描かれる、戦争で一家の大黒柱を失って崩壊する家族と、それでも耐えて生き抜こうとする男女のたくましさ。映画を見た私たちを勇気づけてくれることは間違いありません。

5 出演者と企画の概要

 今年も豪華な出演者が、彩りを添えてくれます。

 まずは、25周年記念曲の披露について。映画監督木下恵介さんが第1回憲法フェスティバルに寄せてくれた「ことば」に、「沈まぬ太陽」の音楽を担当されたことなどで有名な作曲家・サックス・EWI奏者である住友紀人さんに曲をつけてもらいました。今回は谷川俊太郎さんに「まこりんの歌で聴くと、詩が活字で読むよりもずっと深く心に届く」と言わしめた高瀬"makoring"麻里子さんに歌っていただきます。

 講演は、早乙女勝元さんによる「東京大空襲と憲法9条 〜ある作家の体験から〜」。早乙女さんは、ヒューマニズムを基軸に据えた数多くの作品を生み出した作家。東京大空襲の語り部としても活躍し、戦争の惨劇と平和の尊さを訴え続けています。東京都江東区にある民立・民営の東京大空襲・戦災資料センターの館長を務めています。

 また、今まで出演してくださった方からのビデオレターの作成もおこなっています。池田香代子さん、加藤剛さん、神田香織さん、ジェームス三木さん、ふじたあさやさん、松元ヒロさんらがこのビデオに出演されます。

 今年の憲法フェスティバルは、5月28日(土)に日本教育会館(一ツ橋ホール)で開催します。

  日時: 5月28日(土)午後1時30分〜午後6時30分
  会場:日本教育会館(一ツ橋ホール)
  内容:
     25周年記念曲披露(住友紀人、高瀬"makoring"麻里子)
     講演「東京大空襲と憲法9条 〜ある作家の体験から〜」(早乙女勝元)
     ビデオレター(池田香代子、加藤剛、神田香織、ジェームス三木、ふじたあさや、松元ヒロ)
     公開前特別試写会「一枚のハガキ」(監督 新藤兼人、主演 大竹しのぶ 豊川悦司)

   詳細は、憲法フェスティバルのWebページをご覧ください。

6 極秘内部事情など

 実行委員会の秘密の内部事情をばらしてしまいましょう。
 慢性的な財政難にもかかわらず、人が集まってくる。というか、財政難だから人が集まらなければ困ってしまいますが…
 元気な人たちがたくさんです。様々な職業の人たちで、自分の信じるものを話しあうから議論が紛糾する(笑)。たまに実行委員長が油を注ぎます。この状況を見ていて可哀想だと思うのが会議の司会をつとめる事務局長。毎回ご苦労様です。
 この独特の盛り上がりに、新人である私は、戸惑いながらも刺激を受けて、なんとかついていこうとしています。

7 チケット好評発売中です!

 チケットは、前売2,200円(当日2,700円)です。大学生・障害者・付添人の方は前売・当日とも1,000円、高校生以下は無料です。チケットぴあ・ローソンチケットで購入いただけます。実行委員会への郵便振替・銀行振込でも購入可能です。憲フェスWebページからチラシをダウンロード(PDF)していただき、2ページ目を印刷していただくと申し込み用紙として使えます(実行委員会から直接ご購入いただくと、手数料を引かれないので万年財政難な実行委員会としてはありがたいです)。

 それでは、風薫る5月の土曜日に、日本教育会館(一ツ橋ホール)でお待ちしております。

◆中瀬典彦(なかせのりひこ)さんのプロフィール

数年前、実行委員長から憲法フェスティバルWebページ制作や事務局のパソコン設定のお手伝いをするよう頼まれ、ふと気付くと実行委員の一人になってしまっていたフリーランサー。
勝手にツイッター(@kenfes)やブログを始め、なんとか幅広い世代に憲フェスを知ってもらおうと模索中。





 
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