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明日の自由を守る − 自民党の改憲草案の危険性を広げる

2013年5月20日



本田千尋さん(弁護士・「明日の自由を守る若手弁護士の会」呼びかけ人)

【明日の自由を守る若手弁護士の会とは】
 2013年1月、自民党改憲草案の内容を知って危機感を覚えた全国の若手弁護士26名が呼びかけ人となり、「明日の自由を守る若手弁護士の会」を立ち上げました。全国の若手弁護士に呼びかけを行い、現在の会員数は、230名を超えました。
 私たちの「会」は、自民党の改憲草案の内容とその危険性を広く国民に知ってもらうことを目的としています。会員は、全国各地で学習会の講師を担当し、街頭宣伝活動を行っています。

【立憲主義を解説した紙芝居を作成】
 私たち「会」は、特に、自民党改憲草案が、立憲主義をまるで無視する内容となっていることを広く知らせたいと考えました。しかし、「立憲主義」といっても、理解してもらうのは簡単ではありません。学校(法学部に入れば別でしょうが)において、憲法について学ぶ時間が少ないうえ、三大原理(基本的人権の尊重、国民主権、平和主義)は習っても、立憲主義について教えられることは多くの場合、ないからです。そのため、憲法遵守義務の対象から、「天皇、摂政」を外し、「国民」を入れた自民党改憲草案は立憲主義に反するとか、96条の改正は立憲主義に反すると説明したとしても、なかなか理解してもらえません。
 そこで、「会」では、立憲主義の成り立ちを分かりやすく説明した、おとぎ話風の紙芝居を作成しました。「王様を縛る法—憲法のはじまり」と題するものです。10分ほどのものですが、学習会でも、「良く分かった」と好評を得ています。

【イラスト豊富なパンフレットを作成】
 自民党改憲草案の問題点は、「立憲主義の無視」だけではありません。講演のなかで全てを、説明するのは、難しいのですが、会員は創意工夫を重ねています。学習会に参加される方のなかには、「憲法前文や9条は読んだことがあるけど、それ以外は読んだこともないし、内容もあまり知らない」と言う方もいます。そこで私たちは、自民党改憲草案について全般的に説明したパンフレットを作成しました。イラストを多く入れました。@立憲主義に反すること、A人権制約の文言を「公益及び公の秩序」と変えることにより国民の権利を制限しやすくなること、B憲法9条2項を書きかえ、集団的自衛権の行使を可能とすること、C「家族の扶養義務」が強調されて国の責務であるはずの社会保障がないがしろになること、D戦中の緊急勅令や戒厳令のような「緊急事態宣言」の章が新たに設けられること、などを伝えています。

【今後の活動】
 「会」の今後の活動ですが、2013年3月に東京で開催した第1回総会に続いて、関西でも憲法についてざっくばらんに語り合う集いを開催します(「Let`s talk about 憲法〜自民党改憲草案をクラブで語ろう〜」2013年5月26日13時30分から、CLUB METROにて(京都市左京区))。参加費無料・予約不要です。弁護士の方はもちろん、一般の方も大歓迎です。お気軽にお越しください。
 また、学習会への講師活動や、雑誌などを通じて自民党改憲草案の問題点を発信していくことを継続するとともに、憲法学者や法学者と連携し、弁護士との共同声明を発表できないか検討しています。
 ご紹介した、紙芝居はデータ配信しています(2000円以上のカンパをお願いしています)。パンフレットは1部15円で販売しています。ご希望の方は、peaceloving.lawyer@gmail.comまでご連絡ください。
 また、ホームページ、フェイスブック、ツイッターでも情報発信していますので、こちらもご覧ください。
 いま、声をあげなければ、将来の自由が制限されてしまう。この危機感をもって、私たちは、今後も様々な活動に取り組んでいきます。


◆本田千尋(ほんだちひろ)さんのプロフィール

弁護士・大阪弁護士会所属。
「明日の自由を守る若手弁護士の会」呼びかけ人。



 
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