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「慰安婦」問題webサイト"Fight for Justice日本軍「慰安婦」ー忘却への抵抗・未来の責任"の開設

2013年10月7日



林博史さん(関東学院大学教授・日本の戦争責任資料センター研究事務局長)



 去る8月1日、日本軍「慰安婦」問題サイト"Fight for Justice日本軍「慰安婦」ー忘却への抵抗・未来の責任"を開設しました。これは多くの女性を「性奴隷」として強制労働させた日本軍「慰安婦」制度に関する事実関係や責任の所在等を、資料や公文書、証言など明確な出典・根拠をもって提供するためのサイトです。

 1990年代以来、積みあげられてきた調査・研究により、その実態と日本軍・政府の関わりが詳細に論証され、日本軍「慰安婦」制度は「性奴隷制度sexual slavery」であったこと、戦争犯罪であると同時に多くの国際法や国内刑法にも違反する犯罪であることが明らかにされてきました。国連の人権委員会などの国際人権機関からも、日本政府が事実を認め、公式の謝罪と賠償をおこなうようにくりかえし勧告を受けてきました。しかし日本政府が一貫してそれらを拒否してきただけでなく、この間、被害者を攻撃するヘイト・スピーチがあふれ、特にインターネット上では、ネット右翼(ネトウヨ)と呼ばれる人々による、根拠のない否定や、被害者たちの名誉を傷つける言動が広がっています。

 こうしたインターネット上の意図的で誤った言論を正すだけでなく、多くの人々に日本軍によって「慰安婦」にされた方々の苦難の歴史と真実を知ってもらい、国内外に支援の輪を広げるために、「慰安婦」問題サイトをオープンすることにしました。

 これまで長年にわたり「慰安婦」問題の真相究明と問題解決に取り組んできた日本の戦争責任資料センターと「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクションセンター(VAWW RAC/VAWW-NETジャパンの後続団体)の2団体が中心となり、本サイトの趣旨に賛同する研究者・専門家、技術者、ジャーナリスト、アーティスト、市民運動団体などの協力をえて、この問題について専門的で信頼できるwebサイトをオープンすることにしました。日本語がメインですが、今後は英語や韓国語など多言語の発信を予定しています。

 本サイトは、以下の4つを柱としています。日本軍「慰安婦」問題に関する基本的な知識・事実関係を提供する「入門編」、事実をゆがめた言説・疑問にズバリ反論し答える「Q&A編」、問題の解決をめざす国際社会や市民の声を伝える「解決編」、被害者と加害兵士の証言、被害者が名乗り出た経緯と被害者の現在を伝える「証言編」です。

 さらに理解を深めるために「慰安所マップ」(地図の慰安所マークをクリックすると関連する写真や公文書、証言などが出てきます)、「証言映像」(「日本軍性奴隷制を裁く女性国際戦犯法廷」などの映像を公開します)、「3分メッセージ」(日本・世界各地で多彩なジャンルで活動する方たちからのメッセージ)、「資料庫」(重要な日本軍や日本政府などの文書を掲載)、「ブック・映像ガイド」などのコーナーもあります。文字情報ばかりでなく、ビジュアル面や音声の充実もはかっていき、ブログ形式で最新の情報も提供していく予定です。
上海の海軍指定慰安所「海乃家」の慰安婦たち

 本サイトは専門家と市民が手づくりで運営しています。趣旨にご賛同いただければ、カンパへのご協力を何卒よろしくお願いします。本サイトが、「慰安婦」問題の事実関係への理解を深め、被害者の求める解決につながっていくことを心から願っています。

◆林博史(はやし ひろふみ)さんのプロフィール

関東学院大学教授・日本の戦争責任資料センター研究事務局長。日本の戦争犯罪・戦争責任、沖縄戦、米軍基地問題など軍隊と戦争の問題を研究。このウェブサイトのコンテンツ作成チームのメンバー。


<法学館憲法研究所事務局から>
いま全国各地の学習会や小集会で視聴されているDVD「STOP戦争への道」にも元日本軍「慰安婦」の証言などが収録されており視聴した多くの方々の脳裏に焼きつくことになっています。こちら



 
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