法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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「若者憲法集会」を開催します

2014年5月26日



西之原修斗さん(学生・ピースナイト9事務局長) 



――憲法9条を守り活かす活動しているピースナイト9で活躍しておられる西之原さんにお話しを伺います。
(西之原さん) 
ピースナイト9は、学生が非戦平和と武力の放棄を定めた憲法9条を学び考える会です。具体的には、東京とその周辺の大学に9条の会を作って、各大学で年に1,2回憲法のイベントなどを行っています。

――ピースナイト9の当面の大きな企画などがありましたら教えてください。
(西之原さん)
東京で1000人を超える若者が集まり、9条をはじめとした憲法の価値を見つめ直し、憲法が持つ力を若者の言葉で発信しようと、「憲法集会」を行います。6月22日(日曜日)に、全大会は14時からめぐろパーシモンホール大ホールで開催します。各分野で活躍している若者の10団体以上が参加します。
私たちピースナイト9も沢山の学生で参加しようと呼びかけています。メインの講師はイラク戦争の時の人質事件の高遠菜穂子さんと「明日の自由を守る若手弁護士の会」共同代表の黒澤いつきさんです。
参加団体は分科会も開き、ピースナイト9は伊勢崎賢治さん(東京外国語大学総合国際学研究院教授)をゲストにお招きしています。同じ日に同じ場所で11時から開催します。
憲法集会のための準備も兼ねて例えば東京大学では5月13日から7月8日までの毎週火曜日に憲法の勉強会を行っています。各回のテーマは独立していますし、他大学の学生も歓迎していますので、参加しやすいです。
若者はこれから50〜60年は生きて行くのですから、改憲されたらどうなるか真剣に考えたいと思います。

――西之原さんは、憲法をめぐる今の動きのどこが気になっておられますか。
(西之原さん)
一番の関心事は、内閣が9条の解釈の変更によって、これまで認められなかった集団的自得権の行使を可能にすることです。9条が実質的には無くなるも同然です。内閣が変わる度に解釈で憲法を変えることができるようになり、立憲主義に反します。
9条があったからこそこれまで日本は平和でいられました。アメリカと共にイラクなどの外国に軍事介入するようになると、日本でもテロが起きると思います。9条がノーベル平和賞候補になったのは、世界が戦争放棄を望んでいるという流れがあるからです。日本は日清戦争以降、約15年ごとに戦争をしてきました。アジアの平和を守るためにも9条は必要だと思います。
 それと、特定秘密保護法が制定されたことです。例えば憲法34条は正当な理由がなければ拘禁されない権利を保障していますが、この法律の明文はあいまいな所が多く、国が「秘密」と指定したら拘禁されることになり、人身の自由が侵害されます。

――学生など若者は憲法にどの程度関心があるのでしょうか。
(西之原さん)
憲法と政治は切り離せない関係にあります。例えば憲法は教育を受ける権利を保障しており、学費を国が支援することはこの権利の重要な内容であり、ヨーロッパ諸国などは現に学費は無償か多額の支援をしています。しかし、日本の学生の多くはこのことを知りません。この間、駅前でのシールアンケートでフランスの大学の年間の学費はいくらか3択でアンケートを取りましたら、2万4000円という正解を確信をもって答えた人は殆どいませんでした。日本の私立大学の学生は、学費が高いのは自分が私立に行ったせいだと自己責任にしています。また、内心ではある程度憲法の保障規定を知っていても、国や大学に何か言ってもどうせ変わらないとあきらめています。

――その他学生のことで気になっておられることはありますか。
(西之原さん)
第1に、学生の一番の関心事は就職難とたとえ正社員になれたとしても入ってみたらブラック企業だったという結果になるのではないかということです。この問題は是非なんとかしなければなりません。
第2に、学業に打ちち込める学生が少なくなりました。1日平均5〜6時間アルバイトをしている学生が沢山います。時間の面でも仕事の質の面でも最早アルバイトがやるようなことではない仕事をしています。そのため、授業中に居眠りしたりしてしまいます。ピースナイト9のような活動をする時間が取れないことの一因にもなっています。
第3に、新聞を読まなくなったことと、たとえ新聞・テレビに接しても十分な情報に接することができないことです。テレビは視ても、テレビは大事なことを採り上げません。中国や韓国の悪い所などは採り上げますが。例えば、昨年、原発反対デモのことを友人に話しましたら、金曜日の官邸前抗議デモのことを知りませんでした。報道しないので認知されていません。また、政党の政策は、自民、民主の2大政党と維新の会などしかメディアは採り上げないので、それ以外の政党のことは知りません。新聞を読まなくなったのは、本を読まなくなったからです。スマホなどで調べればすぐ分かるので、学生は面倒なことは避ける傾向があります。新聞=「面倒くさいもの」という感覚です。スマホは親しみを持ちやすいのです。自分の頭の中に動画としてイメージがすんなり入ってきます。大学に提出するレポートに関しては、「ネットで見た情報なんだけど」という話題が多くなりました。書籍からの情報と違い、発信人が特定されず信頼性に欠けるという大きな問題があります。
第4に、格差拡大との関係で、結婚観が変わりました。特に女性は愛情よりも相手の年収に比重を置くことが大きくなったと思います。ある意味で自分の気持ちを裏切っています。それと、バイトや、就職後の長時間労働で愛を育む時間が少なくなったことです。人を好きになるにはある程度の時間が必要だと思います。

――大変ありがとうございました。憲法集会、勉強会のご成功を祈っております。

<「若者憲法集会」のお知らせ>

日にち:2014年6月22日(日)

【分科会】
11:00〜12:30 分科会
@ 目黒・渋谷周辺
秘密保護法、集団的自衛権、労働者の権利、歴史に向き合う教育、女性の権利など、多彩なテーマから憲法の価値を見つめ直す分科会を開催。
◎ピースナイト9は、全体会と同じめぐろパーシモンホールで開催します。
(その他の開催場所は下記連絡先までお問い合わせください)

【全体会】
14:00〜16:00
@ めぐろパーシモンホール(目黒区八雲1-1-1 東急東横線都立大学駅より徒歩7分)
高遠菜穂子さんと黒澤いつきさんをゲストに、憲法の持つ力や憲法をめぐる現政権の動きなどをお話ししてもらうシンポジウム。憲法運動の交流など。
●参加料 いずれも無料
●集会後のデモも検討中
●連絡先 若者憲法会議事務局 渋谷区千駄ヶ谷4-20-2 Tel 03-5772-5701
「若者憲法集会の詳細」は下記
http://media.wix.com/ugd/d9e03f_68df31b4b5df4e3586fe57b7eebb17cb.pdf(PDF)
http://wakamonokenpou.wix.com/2014-6-22#!blog/c1xh1

<東京大学での連続学習会「あすを守る」のお知らせ>
●講師:明日の自由を守る若手弁護士の会の先生方
●内容:
5月
(1)13日:集団的自衛権(田村先生)  (終了)
(2)20日:秘密保護法(種田先生)    (終了)
(3)27日:原発訴訟(深井先生)
6月
(4) 3日:就活とブラック企業(田村先生)
(5)17日:自民党改憲草案(藤原先生)
(6)24日:国民投票法(深井先生)
7月
(7) 1日:自衛隊と違憲訴訟(種田先生)
(8) 8日:貧困・生活保護法(野口先生)
●日時:毎週火曜日の18時30分〜20時
●場所:東京大学本郷キャンパス文学部第一会議室(法文2号館学生ラウンジ奥)。最寄り駅は本郷三丁目。
●主宰:九条の会・東大
※1回限りの参加も大歓迎
●集合場所・時間は、18時20分頃に東京大学本郷キャンパス赤門前です。
●質問・参加申し込みはこちら(9jo.asuwomamoru@gmail.com)まで。

◆西之原修斗(にしのはら しゅうと)さんのプロフィール

法学部学生。ピースナイト9事務局長。





 
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