法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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「憲法9条27言語リーフ」を世界に広げる

2015年1月26日



竹田正直さん(日本ユーラシア協会会長)

―――貴協会が「憲法9条27言語リーフ」(頒価100円)をつくり、世界に広げています。どのようなものなのか、リーフをつくった問題意識とあわせてお聞かせください。
(竹田さん)
 日本ユーラシア協会は、1957年に日ソ協会(初代会長鳩山一郎元首相)として創立され、1992年に、現在の名称に改称され、旧ソ連の15ケ国の民間友好団体と交流しております。協会は、ユーラシア諸国民との相互理解と親善をはかり、世界平和に寄与することや草の根の友好交流、人権や民主主義、共生をめざして文化芸術交流などさまざまな活動をおこなっています。
 私たちは、2004年に日本国憲法9条を、ロシア語をはじめ旧ソ連の13の言語に訳し、さらに日本語、英語を加え合計15言語リーフレットをつくり普及しました。
 今回、27言語リーフを発刊したのは、前回のリーフの残部がほとんどなくなったこと、友好交流国のうち前回含まれていなかったリトアニア語とエストニア語を入れること、さらに、アジアとヨーロッパ、中東、南米など、世界のより多くの人々に広げようと、協会内に実行委員会を設け、昨年夏に「27言語リーフ」をつくりました。今回は、中国語、朝鮮語・韓国語、モンゴル語、フランス語、ポーランド語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、アラビア語、そしてロシア語をはじめ旧ソ連の15の言語、英語、日本語の27言語のリーフを2014年8月28日に発刊(頒価100円)しました。
 先日ブラジル人から、これだけの言語が入っているので、このリーフで中南米諸国の人々のほとんどが日本国憲法9条を読めることになる、と言っていました。

―――「27言語リーフ」はこれまでどのように広がっているのでしょうか。
(竹田さん)
 昨年8月に広島、長崎で開催された原水爆禁止世界大会の際、諸外国の代表の方々に試作版を手渡しました。9月にロシアで開催された第11回日ロフォーラムでも参加者に配布しました。当協会の大阪府連はグルジア日本交流協会に贈呈しました。
 11月に当協会がフィンランドやドイツを訪問した際にも現地の方々にお渡ししました。
 当協会はさまざまな海外視察旅行をおこなっているのですが、それに参加する人たちが5部、10部とお求めになり、視察先で普及してくださっています。

―――海外の方々の反響はどうでしょうか。
(竹田さん)
 日本の憲法が戦争放棄、戦力不保持を明確に規定していることにびっくりし、そして感銘を受ける方が多いです。また、多くの方々が、そういう憲法を各国語に訳して普及することは素晴らしいと賞賛してくださっています。リーフの発行は世界平和のためにタイムリーだと評価してくださる人もいます。グルジア日本交流協会のカルロ・クベラーゼ会長は、文部大臣、外務大臣、内務大臣、防衛大臣にもこのリーフのことを知らせると言ってくださっています。
 一方で、リーフを普及する活動の中で、日本は憲法9条を持ちながらもアメリカの戦争に協力しているではないか、という声も聞きました。私たちは日本政府が憲法9条を守るよう、いっそう強く主張していかなければならないと思っています。

―――今後はどのように普及活動を展開していく予定ですか。
(竹田さん)
 今年4月には、ニューヨークの国連本部で核兵器廃絶に向けた核兵器不拡散条約(NPT)の再検討会議が開かれることになっています。この会議に参加する方々にはぜひリーフをお渡しすることにしています。今年も原水禁世界大会に参加される諸外国のみなさんにお渡しします。昨年から「憲法9条にノーベル平和賞を」という運動が展開されていますから、この取り組みとも連携できればと思っています。
 当協会には全国各地に県連や支部があり、また提携協力団体があります。こうした組織がユーラシア地域の人々とさまざまな交流をしていますから、その際に普及してもらいたいと思っています。また、全国各地にある「九条の会」の方々にも、ぜひ外国に旅行する際にはお土産にしていただきたいと願っています。

―――日本国憲法9条には諸外国の多くの人々が賛意を示していますが、もっともっと多くの人々に知ってもらいたいと思います。「27言語リーフ」はそのための有効なツールだと思います。リーフがさらに広がることを期待しています。
 本日はありがとうございました。

◆竹田正直(たけだ まさなお)さんのプロフィール

日本ユーラシア協会会長。北海道大学名誉教授。


<法学館憲法研究所事務局から>
 当研究所も日本国憲法に関連する情報を諸外国に発信しようと法学館憲法研究所双書『憲法9条 新鮮感覚 −日本・ドイツ学生対話』英文パンフ「Article 9 of the Japanese Constitution attracts global attention」の刊行、WEBサイトでの英語ページ韓国語ページの発信などをすすめています。



 
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