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パネル展「戦争の加害」(横浜)のご案内

2018年4月23日



竹岡健治さん(記憶の継承を進める神奈川の会)


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 私たち「記憶の継承を進める神奈川の会」は、前身として、今まで、映画「ひろしま」(2013年8月)、「放射線を浴びたX年後 」(2014年2月)、「遺言〜原発さえなければ」(2014年9月)、「ジョン・ラ−ベ〜南京のシンドラ−」(2015年9月)を、市民による実行委員会形式により、自主上映を行って来ました。これらの上映を通して、幸いにして一定の剰余金が生まれました。
 この剰余金の活用として検討した結果、パネル展「戦争の加害」(多くの方に来場してもらうためには入場無料が必要)を企画しました。「戦争の加害」を取り上げた理由としては大きく二つあります。
 (1) 戦争の実相を伝えるには「加害」は避けて通ることはできません。
 (2) 日本社会での平和運動はともすると、「被害」の側面を強調することが強いのが現状ではないかと捉えました。
 「パネル展」とした理由は、比較的一般の市民が足を運びやすいのではないかということです。
 内容は特徴的な日本による「戦争の加害」を取り上げることとし、今まで取り組んでこられた団体のパネルを借用することとしました。例えば、日本軍「慰安婦」パネルについては「アクティブ・ミュ—ジアム 女たちの戦争と平和資料館(wam)」からの借用です。約半年の準備を経て、新聞社等の後援も数社いただき、次の内容で、2016年2月に実施しました。
 (1) 日本軍「慰安婦」
 (2) 南京大虐殺
 (3) 731部隊
 (4) 毒ガス兵器
 (5) 沖縄戦
 このパネル展には、横浜駅から徒歩5分という好立地の神奈川県民センタ—が会場ということもあり、1週間で約1000人の方が来場してくださいました。アンケ−トも多くの方に記入していただきました。少し紹介します。
 「戦争加害にしっかりと焦点を当て、具体的な資料に基づく展示は私たち日本人が戦争を考え、過去から現在、未来にわたる様々な位相での責任を果たそうとする時に、必見のものだと思いました。自分と同じような考えを持ち、しっかりそれを行動に移されている皆様に心より敬意を抱きました。自分の地元(東京都世田谷区)でも、同様の展示会を開催したいと思います。今後ともご連絡を取らせていただけますと助かります。」(70代男性)
 「今の学校教育ではほとんど取り上げられない問題について、詳しく学ぶ機会が今までなかったので、今回拝見することができて勉強になりました。被害の面ばかりに目がいきがちですが、加害についても正しく知らなければならないと思っております。」(20代女性)
 「よくこういう企画を実現しましたね。妨害はありませんでしたか。敬意を表します。」(50代男性)
などです。
 多くの方の来場があり、好意的な反応があったのは、一つの加害の展示ではなく、複数の加害を同時に展示したことが良かったのではないかと考えました。
 この1回目の展示を通して、継続していくことの必要性を実行委員会で確認しました。実行委員会を毎月行いながら検討し、第2回目として2017年2月に1週間実施しました。 「マレ−半島での華人虐殺関連」の展示を追加しました。前回を大きく上回る2000人弱を超える方々に来場者していただきました。アンケ−トにも前回同様多くの方々が記入してくださいました。
 「非常につらい展示で、直視するのに苦労しました。戦争に勝ちも負けもなく、罪のあるなしとかも超えてしまっていて、関わった人が深く傷つくことや、周りの人を否応なく巻き込んでいってしまうことや、軍の組織の中に入っていると、理想などがいつの間にか消え失せてしまい、加害する方に加担してしまっている。そんな怖さを体に刻まれました。」(40代女性)
 「これだけの資料をよく集めてくださいました。もっとじっくりと見て回りたいです。もう一度来られたらよいのですが。」(60代女性)
 「膨大な資料、貴重な資料でした。」(30代男性)
などです。
 第3回目として、本年2018年は4月26日〜5月2日に実施いたします。今回は「重慶無差別爆撃」及び「朝鮮人・中国人強制連行」を追加展示いたします。

 戦後70年が経過した中、戦争の風化が言われています。私たち人類は過去を見つめることを通して未来を創ってきました。日本が行なった侵略戦争で一体何が行われたのかを知り、継承していくことは大変重要なことと考えております。触れたくない過去とお考えの方もあるかと思いますが、避けて通ることは出来ません。
 この展示を通して、戦争をしない世界の実現に向けての寄与が少しでもできれば、私ども「記憶の継承を進める神奈川の会」としてはうれしい限りです。
 ぜひ多くの方々のご来場をお待ちしております。

◆竹岡健治(たけおか けんじ)さんのプロフィ−ル

 1946年広島県庄原市生。広島大学工学部卒。東北大学大学院工学研究科金属材料工学専攻修士課程修了。日立製作所勤務を経て、横浜市立小学校教員28年。
2002年横浜国立大学教育学研究科学校教育専攻修士課程(夜間主)修了。
著書「横浜市教育行政の研究-中田市長の登場で何が変わったか」(2008年刊、スペ−ス伽耶発行)





 
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