法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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憲法が果たしてきた役割を歴史的に検証
〜 当研究所が映画「戦争をしない国 日本」上映会を開催

2006年12月14日

12月9日・10日、法学館憲法研究所がドキュメンタリー映画「シリーズ 憲法と共に歩む」第一篇「戦争をしない国 日本」の上映会を開催しました。東京・伊藤塾で開催した上映会には両日とも部屋いっぱいの方々が参加されました。
この映画は当研究所も製作委員会に加わって完成したものです。日本国憲法が制定された歴史的な背景や制定後60年間の憲法をめぐる動向について、各時代の歴史的な映像によって映し出したものとなっています。すでに全国各地で自主上映会が始まっていますが、ぜひいろいろな地域や分野で上映会を開催し、多くの方々にご覧いただきたいものです。
映画をご覧になった方々の感想の一部をご紹介します。


<感想>

「戦中・戦後がかなりよくまとめられて、これを見れば歴史がわかる、と思った。」

「日本が戦争に向かっていった道、憲法制定、教育基本法制定とその後の動き、戦後すぐからアメリカの戦略の中に憲法改正と日本を戦争のできる国にしようという動き、そのシナリオ通りに動いている日本。通して観て、慄然とすると共に、よく理解できました。」

「60年間の憲法の流れを要領よく見せて、その心意気が良いし、勉強になる。この地道な動きに感謝します。」

「日本近代史の本当の姿の授業といった感じでしたが、 私の知らなかったこと、見えていなかったことが随所に散りばめられており、 それでいて全体がばらばらでなく、史実と根拠がセットで、連なっていました。・・・私たちがならった歴史教育というのは、多くが受験対策であり、断片の記憶で十分でした。そのため、私たちが歴史をとらえるさいにも、どうしても連なりとしてとらえること ができないようです。そういった点で、今回のドキュメントは貴重な学習となりました。」

「日本が戦争をしたい国に変わりつつあることが本当によく理解できました。
 政府が国民のためにならないことをするはずがないと信じる若者が、なぜ憲法が必要なのかをぜひ伝えて欲しいと思います。」

「アメリカの思惑通り、日本が段階的に戦争をする国に変化しつつあることが、米軍基地の増加、米軍との共同訓練の映像から理解でしました。」

「近年の政治を見てきて無力感を感じていたが、市民運動によって憲法改悪を阻止することができるのではないかと希望が湧いてきた。」

「第二次大戦直後から日本の政府が再軍備の方向で動いてきたことが具体的にわかりました。国民がそれを押さえてきたのですね。これからも自分のできることをやっていかなければ、と思いました。」

「殺された人がたくさん映っていてリアルだった。デモのとりあげ方も、暴動ではなくて、知らない人には新イメージかも、と思いました。」

「大勢の日本の市民が平和を守る戦いに参加してきたことに熱くなりました。」

「若い世代に見てもらいたい内容だと思った。」

「本日の会場には若い人たちの姿があって心強く思います。」

「憲法を勉強している学生として、大変勉強になり、感動しました。テキストに書かれている憲法9条がここまで大切に守られてきたんだ、そして守ってきたのが日本の国民であることに気づきました。
 私は日本人ではありません。戦争をした日本がすごくイヤでイヤで、日本人までイヤでした。しかし、今日、その思い込みを変えます。日本人が悪かったのではないです。憲法9条を守ってください。「戦争をしない国 日本」を願います。」

「憲法を学ぶ者として、もっと知らなければいけないことが山ほどあると感じた。」

「ぜひ地元の九条の会でも上映会を開きたいと思っています。」



<参加者インタビュー>

今回の映画上映会の終了後、Mさんに参加者インタビューをしてもらいました。

【お母さんに連れられて上映会に参加した小学生二人にお話を聞きました。】

■戦争についてどう思う?
(Aさん)やだ!
(Bさん)私もやだ!
(M)何故?
(Aさん・Bさん)ダメだと思う

■憲法についてどう思う?
(Aさん・Bさん)このまんまでいい。
(M)学校では憲法の勉強するの?
(Aさん)うん、するよ。でも「国民主権」とかそんな感じ。改正とか必要性についてはやらない。

■日本についてどう思う?
(Bさん)嫌い。戦争をしようとしているから。
(M)それは政府が嫌いってこと?
(Aさん・Bさん)そう、今の政府が嫌い。

■友だちは「戦争、憲法、日本」についてどう考えてると思う?
(Aさん・Bさん)何にも考えていないと思う。
(M)どうでもいいと思ってるのかな? というか、考える機会がないのかな?
(Aさん)そうかもしれない。でも、戦争はやだって言ってる。

■憲法を変えさせないためには何が重要だと思う? このままじゃ答えづらいと思うから、例えを出すね。
1.デモ
2.選挙
3.マスコミ
4.教育(学校)
(Aさん・Bさん)学校!

※(Mさんの感想)
やはり学校で憲法・戦争を「どのように教えるのか」が大切なのかなと痛感しました。


【上映会に参加した若者(男女)にお話を聞きました。】

■この映画について「仲間や両親」と話すとしたら、どんな話をする?
(女性)常に戦いがあったのだなと感じた。第二次大戦後も。朝鮮戦争や湾岸戦争やそれ以外にも。
(M)そうですね。ただ、憲法の話題で話し合うって難しいよね。
(男性)そうなんです。何か「論客」の人がどちらの考え方をするかで流れが決まっちゃう。知識のひけらかしになると面白くないし。
(女性)そうそう。
(M)それじゃ意味が無い?
(両方)そう思う。
(M)ところで、どんなところでこの映画の上映会が開催されたらみんな参加するかな?
(女性)生活のなかで行くところ。例えば、喫茶店などを借り切ってとか。
(M)なるほど。
(女性)学校で上映すれば子どもが見る機会が出来るかも。
(M)うんうん。
(女性)あと、野外とか。

■憲法についてどう思う?
(両方)変える必要はない。今のままで良い。

■日本についてどう思う?
(男性)日本に生まれてきたわけだから、そういう意味で愛着がある。日本には戦争のしない国であって欲しいと思う。

■仲間は「戦争、憲法、日本」についてどう考えてると思う?
(女性)いろんな考えの人がいると思う。
(M)戦争についても否定派だけじゃない。
(男性)そう、人によっては。戦争が好きなわけじゃないと思うけど。

■今、国民投票による憲法改正の是非を問われたらどちらが多数派になると思う?
(女性)どのように行われるかで結果に違いが出ると思う。条文毎に問われるのと、憲法全体を変えるかどうかについて問われるのとでは違う。環境権などを入れたいという人もいると思うので。
(M)なるほど。9条を変えても良いという人も少なくないのかなと感じるんですが。
(男性)何で変えちゃいけないのか、と思っている人は確かにいる。少なくないかも。

■国民の半数以上が憲法改正を支持していると言われていますが、どう思う?
(両方)どうしてですかね。
(M)ではそのことについて、どのように感じていますか?
(男性)危機感を持っていますね。

■何をしたら改憲の流れを止められると思う?例えば以下で。
1.デモ
2.選挙
3.マスコミ
4.教育(学校)
(女性)どれも大切だと思うけど、急ぐのであればマスコミ。
(男性)うん、どれも必要だね。
(M)なるほど。ただ、マスコミがいくら危機感を煽っても「お前ら知識人は知った顔でそういうけどな!」って反発もある。
(男性)そうですね。田原総一郎が、マスコミが左寄りだと視聴者は右寄りになる傾向もあるんじゃないかといっていた。
(M)難しいね。何かしなきゃいけないのだろうけど、何をしたらいいかわからない。
(両方)ですね。でも、今は憲法について考える良い機会なのかもしれません。改憲への反対は訴えたいけど。

※(Mさんの感想)
マスコミ論や憲法に関する考え方の多様性など率直に答えていただきました。やはり危機感を持っている人も多いのだなと感じました。

 

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