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ドイツから学ぶ − 伊藤所長が講演

2008年5月5日

 

 法学館憲法研究所双書『憲法9条新鮮感覚 − 日本・ドイツ学生対話』(呼びかけ人・加藤周一、花伝社、1,575円)が刊行となったことをふまえ、法学館憲法研究所は4月29日、講演会「憲法の視点でドイツと日本を検証する」を開催しました。
 講演会では法学館憲法研究所の伊藤真所長(=伊藤塾塾長)が講演しました。伊藤所長は講演で、ドイツが第二次世界大戦時の他国への侵略を反省し、被害者に補償し、戦争責任を国民に伝える努力を積み重ねてきたこと、一方で、同じように他国を侵略した日本は戦争責任の明確化と謝罪・補償などが不十分であることを指摘しました。また、戦後ドイツが軍隊を持ち、他国に派兵するに至った問題点も指摘しました。その上で、死刑制度や天皇制の問題にもふれながら、日本が憲法9条を持っている意義を唱えました。
 下記の感想にあるように、多くの参加者が伊藤所長の講演に感銘を受けることになりました。
 講演会では、『憲法9条新鮮感覚 − 日本・ドイツ学生対話』をつくることを呼びかけた評論家・加藤周一さんの講演の映像が放映されました。そこでは、いま学生が憲法9条について発言することへの期待とその意義が語られました。また、『憲法9条新鮮感覚 − 日本・ドイツ学生対話』の執筆者であるドイツ人留学生や日本人にも発言していただきました。さらに、この本の編者の一人である元NHKディレクター・桜井均さんにもご挨拶をしていただきました。
 講演会では、多くの参加者が、ドイツと日本の戦後の動きを振り返りながら日本国憲法とその第9条の意義などを考える重要性を確認することになりました。

<講演会参加者の主な感想>

◆「軍備を持つことを是認している憲法を持つドイツと軍備を放棄した憲法を持つ日本を単に比較するのではなく、その社会の歴史的文脈の中で分析・評価していくことにより、現在の日本の憲法状況を克服し、今後向かうべき方向が的確に示されていた。とくに、天皇制と死刑に向き合う延長線上に憲法9条があるとの指摘は極めて重要であり、護憲を考えていく上で不可欠のポイントと思われた。」
◆「<多数意思による民主主義→平和><多数意思によっても奪ってはならない人権=個人の権利→平和>という2つの要素から日本の平和主義が成り立っていることを初めて教えられ、(自衛隊イラク派遣を違憲とした)名古屋高裁判決の意義をより深く理解できたように思います。」
◆「民主主義にも歯止めが必要という考え方にはショックを受けました。日本のマスコミや政治家からは決して聞けない貴重な話(視点)を得ることができました。」
◆「伊藤先生の講演は、お話の構成、エピソードの選び方もすばらしく、憲法の解釈に関して、わかりやすい言葉で、本当にていねいにお話いただき、それは大変充実した中身の濃いご講演でした。」
◆「平和的生存権等のより深い存在意義を知ることができました。また、一見関わりのない死刑制度と9条の関係についてのお話をうかがうことができ、色々なことを考えさせられました。」
◆「普段から伊藤塾長の授業を受けているが、今日改めて日本国憲法の本質を自分の中で整理できたと思う。けれども、憲法9条の改正論や死刑廃止論に関して自らの明確な考えをまだ持っているわけではない。しかし、これから伊藤塾長の授業を通して、自らの価値判断に基づいて答えを見つけたいと思う。今日の講演はそれへの大きな契機であると強く感じている。」
◆「貧困や障害者の問題などと憲法9条との関係が無関係ではないというお話が新鮮でした。」
◆「自分の人生観を見つめ直すよい機会になりました。」
◆「迫力満点でした。」


 

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