法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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高校生たちが憲法を知り、感動
——『憲法が教えてくれたこと』広がる

2012年10月22日

 当研究所の伊藤所長(=伊藤塾塾長)が今春に出版した小説『憲法が教えてくれたこと』(幻冬舎ルネッサンス)を全国各地の高校生が読み、憲法についての理解を深めています。
 北海道の公立高校では「現代文」の授業でこの本が活用され、2、3年生の感想を送っていただきましたので、その一部を紹介します。

 当研究所が中学・高校の教員の皆さんともに製作した中高生向け映像教材「憲法を観る」も各地の学校で活用されています。引き続き中学生・高校生に憲法の考え方を広げていきます。
 (法学館憲法研究所事務局)
 
<「憲法は身近なもの」>
「初め、この本を読んだとき、なんかつまらなそうだなと思っていたが、どんどん読んでくごとにこの本の面白さや奥深さがわかってきて読んでて意外と中身に入り込めた気がする。陸上部と憲法は全く共通点がないように思えたが、この話に登場してくる人物が抱える悩みによって、憲法が関わってきて、さらに陸上部以外の人達も関わって、この話は脇役というものが存在しないような気がした。読んで少しだけ関心がわいた。そして憲法について考える良い機会を与えてくれた本だな、と思った。」
「憲法について中学から習ってきたが、難しい文面があって堅苦しそうなイメージを持っていた。しかし、『憲法が教えてくれたこと』は、女子高生の日常に当てはめられていてわかりやすいと思ったし、似たような場面に自分も直面したことがあったため、共感し、理解することができた。
 今まで憲法について抱いてきたイメージはなく、こうしてみるととても身近なものなんだと思った。大切なものは自分でよく考えること。私も身近なことから関心を持って考えてみようと思う。」
「この物語の良いところは、全て学生にとって身近な出来事にしているところだと思う。ただでさえとっつきにくい日本国憲法なのに、この物語はそれを感じさせない。ただ憲法を読んだだけではよくわからない話も、「女子高生の日常」という具体的で誰しも若い頃に経験するような身近な話題とすることで、途端にわかりやすくなる。
 この作品は憲法の大切さを私に教えてくれると同時に、仲間との絆や夢に向かって努力することも教えてくれた。
 このような素晴らしい作品を綴って下さった作者の伊藤真さんに、私は大いに感謝する。」
「この本は先生が「これは読みやすいから」といって持ってきてくれた本で、私は「そうかなぁ」と思いつつ読み聞きしていたら、内容がわかりやすくすぐ話に入り込んでしまいました。憲法といえば複雑で難しく理解しにくいイメージがありましたが、この本は違いました。」

<「本当の『自由』という答えが見つけられた」>
「私は、この本を読む前は憲法はとても難しくて、学生である私たちには関係ないものだと思っていましたが、この本を読んでみると私の考えは間違えであり、憲法はとても身近なものであると思えました。そして、憲法に対する考え方が百八十度変わりました。そして、本当の「自由」という答えが見つけられました。
 この本に出会えて本当によかったです。そして、これからはもっと憲法をしっかりと読んでみたいと思いました。」
「この本を読めて本当によかった。自分は、憲法についてまったく知らなかった。憲法とはルールが書いてあって自分には何の関係もないと思っていた。でも、この本を読んで見かたや考えかたが大きく変わり、人間としてすこし成長できた気がした。」
「私がこの『憲法が教えてくれたこと』を読んで感じたことは、憲法は奥が深いということです。この本を読むまで、憲法について考えたことはありませんでした。考えるのは、高校を卒業してから、大人になってからでも遅くないと思っていました。しかし、そうではありませんでした。高校での生活、生きている間もずっと憲法と関わりながら私たちはちょっとした小さな出来事でも、憲法に関わってきます。
 私は『憲法が教えてくれたこと』を読んで憲法や、努力することの大切や、仲間と協力することの大切さを学びました。仲間がミスをしたときなど、助けてあげる部員、駅伝の全国大会という部員全員が同じ目標に向かって努力することは本当に尊敬するところがあります。そして、私の残りの高校生活や卒業後にこの『憲法が教えてくれたこと』で学んだことを生かしていくことができればいいなと思っています。そして、自分だけでなく、友達や周り人達の気持ちや個性を大事にできる人になりたいと思います。
 『憲法が教えてくれたこと』はとても勉強になりました。」

<「憲法によって守られている」>
「私がこの文章をよんだ後にしたことは、主人公である桜井うたこと同じことだった。うたこのように祖父から本をもらうことは不可能なので、自分で書店へ行き、易しい憲法の本を1冊購入してみた。何か困った時に憲法と照らし合わせて考えてみる、というこの文章のやり方が、とても気に入ったからである。
 私はこの文章を読み終えて、様々なことを考えた。この当たり前のような日常が、憲法によってしっかりと守られているということを、改めて感じた。」
「この本を読んで全体的に思ったことは、人は自由に伸び伸びと生きていけば良い、何かあったら自分の頭で考えることが大切だ、ということを教えてもらいました。憲法は、弱い人の味方であり、裏切ることはないんだなと思いました。」
「高校の入学をきっかけに少しずつ憲法を学んでいく主人公の姿はとても大人びていて、人との関わりを通して、そして憲法を通して、ここまで人は成長できるのだと教えられた気がした。憲法のことだけでなく、きちんとした物語になっていてとても読みやすくもあった。
 私はこの本を読んで、自分の今の生活があるのは憲法があるからで、無くてはいけないものだと学んだ。決して全てが無くてはいけない憲法で、それら全てが私たちを守っている訳ではないが、少なくとも今ある生活は、憲法なしでは得られていなかっただろう。ただ、憲法は本当にみんなが尊重されているのかは、今の私にはわからない。それは、国が憲法を尊重していないことがあるからだ。一部の人にとってはこの国にいるより、他の国にいるほうが自分たちは尊重されていると実感できると思う。私は一人でも多くの人がこの国で幸せになってくれればいいと思う。それを作るのは私たちかもしれない。この国に憲法があってよかったです。」

<「立憲主義はすごくいい」>
「今は民主主義の制度、しかし、多数派で決めたことが全て正しい訳ではない。多数派の陰には少数意見がある。憲法は少数意見の人たちの自由も保障している。もしも少数者の権利を本当に侵害する法律があれば憲法違反無効だと、裁判所が判断する。多数決による横暴は許さない、多数決の民主主義に歯止めをかける『立憲主義』がある。みんなの中の誰かではなく、一人ひとりに向き合ってくれるということである。」
「たとえ多数決できめられたことでも少数者の意見を尊重して、多数派の意見に歯止めをかけることができる。私はこの立憲主義はすごくいいことだと思います。」
「『憲法が教えてくれたこと』を読んで憲法の重要性ととても複雑なところがあると思いました。民主主義と立憲主義というのがとても印象的です。2003年のイラク戦争での自衛隊の派遣について、そのことは違憲だと言ったのが国民、有権者であるのがおどろきでした。」

<「『疑わしきは罰せず』の真の意味を知った」>
「悪いことをした人間を見た目や自白で決めつけるのではなく、きちんとした証拠をそろえて提出しなければならないという、『疑わしきは罰せず』の真の意味を知り、凄く感動した。」
「『疑わしきは罰せず』という言葉は、憲法にでも大原則ということを知った。そして、疑わしいというだけで人を罰する世の中にしてはいけないということもわかった。」
「有罪だということに疑問はないか、厳格に確かめ、きちんとした手続きに従って、その人に刑罰を科すべきかどうかを判断する。それが憲法の大原則であるということ。
 昔たくさんの人が冤罪を着せられ、拘束されて殺された。過去の反省から、憲法は国や公権力が人の身体的自由を奪うことについて、何条にもわたって厳しい要件を課している。それが『人身の自由』。疑わしいというだけで人を罰する世の中にしてはいけないと思う。」

<地方の政治はそこに住む人たち自身の手で行える」>
「地方の政治は、国からの指示ではなくて、そこに住む人たち自身の手で行える権利があること。それが地方自治だ。一見当たり前のように見えるそれは、実はとても恵まれていることがわかった。」
「地方のことなら何事も住民らの手で決められることができるということで原発についても国が決めるのではなく各地方の自治体が補助金が必要だから設置したり、と地方自治に関しては住民一人ひとりに決定権があって、逆に反対する権利もある。原発のある町にすんでいる人達は今、どんな気持ちでいるか、少しだけ知りたくなった。」



 

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