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安保法制違憲訴訟(差し止め請求) 第3回口頭弁論 報告集会(4/14)」開催さる

2017年5月1日

 2017年4月14日(金)、参議院議員会館(東京・永田町)にて「安保法制違憲訴訟(差し止め請求) 第3回口頭弁論 報告集会」が開催されました。同日、午前10時30分から東京地裁にて口頭弁論が行われ、これを受けての報告集会です。
 冒頭、寺井一弘弁護士から、全国の裁判の状況が紹介されました。「今現在、全国17の地裁で裁判が提起されており、釧路、鹿児島、沖縄と提訴が確定しています。沖縄では憲法記念日と同様に重要な6月23日、慰霊の日に提訴されます。沖縄と本土との運動を連帯させてゆきたい。」
 続いて、口頭弁論で意見陳述を行った高橋俊敬さんから、お父さんの戦争体験が語られました。「わたしの父親は、林の中を逃げているときに、脱走兵(朝鮮兵)の斬首を命じられ、そのときの感触が忘れられず、PTSDになって死ぬまで夜中にうなされる悲しい苦しい人生を送りました。」
 次に、ご両親とご自身が障がい者である原かほるさんから、平和に暮らしていくことの大切さが語られました。「戦時中、障がい児は、役に立たないし足手まといになるだけだからと、学童疎開からも除外されていました。またこのようなことが起こるのではないか。安保法制は違憲であるということで、全国的な流れで闘っていきたい。」
 そして、元機長の山口宏弥さんから、民間航空の軍事利用がいかに危険であるかが語られました。「他国の領空に民間機が入ってしまった場合は、簡単には撃ち落されません。が、国の航空機は、直ちに撃ち落されます。パンナムは民間機でありながら軍事物資を運んでいました。何回もテロに襲われて、潰れてしまいました。民間航空の軍事利用につながる安保法制は廃止しなければなりません。」
 弁護団の方からは、古川(こがわ)健三弁護士より、この日提出した4つの準備書面についての説明がありました。「処分性について、立法不法行為について、憲法改正決定権とその侵害による被害、そして、原告15人分の陳述書を被害論としてまとめて提出しました。さらに証拠としては、飯嶋滋明先生の意見書及び、厚木の最高裁決定と横浜の国の答弁書を提出しました。」
 最後に福田護弁護士より、現在の裁判の状況についての説明がありました。
 「去年の12月、厚木第4次訴訟の最高裁判決がありました。裁判自体は敗訴でしたが、裁判の類型(行政訴訟による差し止めの訴えの提起)については認めています。今日の裁判は、行政訴訟による差し止めですが、国は、国民に対する公権力の行使ではないから処分性がないと言っています。一方、横浜地裁では行政訴訟ではなく、民事訴訟で差止訴訟を起こしていて、国は、民事訴訟で差し止めを求めるのは不適法であると言っています。同じ国が、二つの裁判で全く矛盾したことを言っていることになります。」
 安保法制違憲訴訟は、たいへん興味深い展開になっています。
 関心のある方は、準備書面等、下記のサイトにUPしてありますので、ぜひ、ご覧下さい。

安保法制違憲訴訟の会

(法学館憲法研究所事務局)


 

 

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