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「安保法制違憲訴訟(差止請求) 第4回口頭弁論 報告集会(7/24)」開催さる

2017年9月11日
   2017年7月24日(月)、参議院議員会館(東京・永田町)にて「安保法制違憲訴訟(差止請求) 第4回口頭弁論報告集会」が開催されました。同日、午前10時30分から東京地裁にて口頭弁論が行われ、これを受けての報告集会です。
 冒頭、寺井一弘弁護士から、これまで差止国賠合せて8つの法廷が開かれたこと、また、来年からは立証に入っていく予定であることが報告がされました。
 次に、伊藤真・法学館憲法研究所所長から、違憲訴訟の3つの意義について、1つ目は、具体的に被害を受けた原告の権利の救済であり、2つ目は、立憲主義を維持するために司法の役割を裁判所に訴えていくことであり、そして、3つ目は、運動をされているみなさんとの協力共闘であるとのお話があり、また、この日行なった弁論は、きわめて法律的な内容で、違憲である法律を作った国会議員の行為が違憲であると主張したと、報告されました。
 角田由紀子弁護士からは、人格権について総論的な報告がなされました。「人格権というのはできあがったものではなく、社会の進展変化によって、人格権の中に含まれるものが私たちの生活をよくする方向で、少しずつ広がってきている。」
 また、古川(こがわ)健三弁護士から、各論的な報告がなされました。「自己決定権ということを主張した。今までの判例でも、望まない輸血をされない権利、望まない剣道の授業を受けない権利を裁判所は認めている。自己決定権で最も重要なのは、憲法改正決定権であり、認められるべきであると訴えた。」
 これまで毎回、原告の意見陳述を行っていましたが、裁判所は当初から10くらいの類型別に1人ずつ話を聞くということだったため、第3回期日で原告の意見陳述はおしまいということになりました。従って、今回の口頭弁論では、原告意見陳述はできなかったのですが、報告集会では3名の原告にお話していただきました。
 孫を育てている水越淑子さん「子どもの体は子どものもの、孫の体は孫のもの、傷つけられるのは耐えられません。」
 船員の竹中正陽(まさはる)さん「日本は、平和愛好国、戦争をしない国、金払いのいい国で通ってきた。これまでは、安心して外国の港に入れた。それが変わろうとしている。」
 大学教員の大村芳昭さん「専門は国際家族法。日本は、国をまたがる家族の法律について本国法主義をとっていて、政治的な問題は抜きに、出身した国の法律を適用している。これは、寛容、相互尊重という考え方に支えられているのが、力には力をというような安倍政権が進めている方向性は、この柔軟性をそぎ落としてしまう。」 
 最後に福田護弁護士から、今後この裁判をどのように闘っていくのか説明されました。これまでに平和的生存権、人格権、憲法改正決定権の主張をしてきたこと。次回、第5回までに、私たちの基本的な主張が完結する予定であり、裁判所に対し、違憲立法審査権、安保法制はなぜ憲法違反なのか具体的な主張をする予定であることが紹介されました。また、裁判官は私たちの主張を正面から取り扱うという姿勢を示してくれているとして、PKOと武器等防御の追加請求をしたいと裁判所に申し入れたところ、「別件訴訟として出して欲しい。そして次回から併合して審理」という話になっていることが報告されました。
 なお、8月10日には、国賠第3次提訴と同時に、差止の追加提訴がなされています。
 次回は、国賠の第5回期日が9月28日午後3時00分から予定されています。同日、18時30分からは、日本教育会館にて、「私たちは戦争を許さない 〜安保法制の憲法違反を訴える」市民大集会が開催されます。伊藤真・法学館憲法研究所所長が特別報告を行いますので、ぜひ、ご参加下さい。

安保法制違憲訴訟の会

 

 

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