教員が集う 中高生のための映像教室 『憲法を観る』
 
 
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憲法は私たちの中にある
小学生と学ぶ憲法の世界1 「私の青空第何条?写真展」
2011年4月11日
佐藤広也さん(北海道札幌市立小学校教員)
 

小学生だって憲法はそばにある
だってなんていう言い方はおかしいのだが、憲法を学ぶことは中高生の専売特許のように思われる。ましてや実際は法曹の専門家がいるわけだから小学生なんて、とか、ごときに、という形容詞がつくのもわからないわけはない。しかし、間違いなく小学生も主権者国民なのだ。だから学ぶのだ。
  いつかはやってみたいと思った、「私の青空第何条写真展」が図らずも実現した。2011年3月15日から31日まで、札幌市弁護士会館1階ギャラリーには、それまで担任していた6年生たちとの憲法の学びを展示した。札幌弁護士会憲法教育プロジェクトのみなさんからお誘いを受けて2つ返事で了解したものだ。まさか実現するとは思ってもいなかった。自分と青空を写真撮影し、これが何条の風景かを書き一句添える。これが基本だ。その様子はhttp://www.satsuben.or.jp/c-blog/?p=593 の札幌弁護士会のイベントウイークスのブログにある。笑顔の中で子どもたちは青空と自分を13条の中に置いたり25条に置いたりした。それは9条と前文だけを学ぶような憲法学習ではない。

北海道新聞  2005年6月4日(土)夕刊
※画像をクリックすると拡大して見ることができます。

憲法全体が前文の趣旨で構成されていることを「選んだわけ」をそれぞれの言葉で書きながら実感していくのだ。同様に、「お気に入り日本国憲法」というのも展示した。これは、憲法のお気に入り条文に会う写真を撮影してそのわけや自分語に直した条文を書くというものである。23条、26条といろいろな条文が登場する。教室には「日本国憲法」(小学館)が20冊以上常時置いてあるし、「あたらしい憲法のはなし」も「本物」を含めて復刻版がこれまた10冊以上ある。長倉洋海さんと伊藤真さんの「日本国憲法」ももちろん置いてある。
さて、このほかには、「人間裁判 朝日訴訟の学習」、「この新聞記事子どもの権利条約、日本国憲法イエロー・レッド・グリーン?」「いじめは憲法何条違反か?」などの展示に加えて、おなじみの「あたらしい憲法のはなし」の「戦争放棄」の絵を読み解く授業、そして自分で作るフランスの詩人ポールエリュアールの「自由」の詩の続編を展示した。限られたスペースでありまだまだ貼る物はあったがそれでも全部の掲示板と壁を使った。小学生の憲法学習を展示する、なんて、弁護士会も英断だったろう。
さらには、ここで弁護士会との共同で憲法教育フォーラムを行った。ここには小中高大学までの先生方と弁護士の13人が集まり、憲法教育について私の報告の後、交流をした。
この展示と報告は、4月に出る「楽しくわかる6年生の授業」に詳しい。

 
【佐藤広也(さとう ひろや)さんのプロフィール】
北海道札幌市立小学校教諭、北海道教育大学生活科教育学講師、ザリガニシンポジウム実行委員会、宮の森芸術フェスタ新・森・しん、読書のアニマシオン研究会世話人、学びをつくる会世話人。
著書「子どもたちはワハハの俳句探偵団」「動物園のアニマシオン」
憲法教育に関する主な共書
「初めてのアニマシオン 一冊の本が宝島」(柏書房)、「ちゃんと憲法を学ぼう」「楽しくわかる6年生の授業」(大月書店 新刊) の他、「教育」「食農教育」「子どもと教育」「歴史地理教育」「立命館大学国際平和ミュージアム研究紀要」など。
asahi.com(朝日新聞社)の「花まる先生 公開授業 − 奈良の大仏探偵する」に登場。
http://www.asahi.com/edu/student/teacher/TKY201006130107.html