教員が集う 中高生のための映像教室 『憲法を観る』
 
 
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第13回「財産権」
2011年4月4日
 

 日本国憲法第29条には財産権の保障が定められています。国民は自分のもっている財産を自由に使うことができ、国はそれを奪ったり制限してはなりません。
  ただし、29条2項にもとづき、財産権は「公共の福祉」のためには制限されます。労働者を保護する労働基準法や大企業などによる経済活動の独占を禁止する法、公害防止・環境保全のための法などはこの規定によって認められるのです。財産権は、その行使が他人に害を及ぼすような場合にはもちろんのこと、社会的・経済的弱者の保護のためにも制限されることになります。
  国が道路をつくるために国民の土地を収用する場合などには、29条3項によって、国は土地の所有者に完全な補償をしなければなりません。

第29条 財産権は、これを侵してはならない。
2 財産権の内容は、公共の福祉に適合するやうに、法律でこれを定める。
3 私有財産は、正当な補償の下に、これを公共のために用ひることができる。

 
【「財産権」を理解するために有益なページ
「『公共の福祉』ってなんだろう?」(伊藤真)   「日本国憲法 逐条解説 第29条」