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映画「レバノン」

H.T.記
                              

 1982年6月、イスラエルは自国と接するレバノン南部に拠点をおくPLO(パレスティナ解放機構)と1975年のレバノン内戦以来同国に駐留するシリアの勢力の追放を図って,レバノンに侵攻しました。これは、その時イスラエル軍の戦車兵として従軍したマオス監督が実体験に基づいてドラマ化した作品です。戦争の最前線のすさまじさ、残酷さ、非人間性をリアルに描いて大きな話題になり、09年のヴェネツィア国際映画祭でグランプリ(金獅子賞)を受賞しました。
 侵攻が始まって6日目、レバノン南部を4人の兵士が乗り込んだ1輌の戦車が北上しています。外部の状況は砲撃手が覗く照準器のレンズから見えてくる光景からしか分かりません。空爆で破壊し尽された建物の残骸。あちこちに転がる死体。どこに隠れているか分からない相手。唯一外とつながっているのは無線ですが、戦況の全体がつかめません。戦車の中は言葉に現せない恐怖で発狂寸前です。とにかく死にたくない。そのため無差別に砲撃して無防備の老人や子どもも殺してしまいます。国際法で禁じられている白燐弾も砲身に詰めます。
 外の世界も地獄なら、戦車の中も地獄です。親の心配をしたり捕虜の世話をする兵士、そして右往左往する兵士は私たちと同じ人間であることが伝わってきます。戦争は絶対にしてはいけないということを兵士の目線で切々と訴えている名作です。

【映画情報】
製作:2009年 イスラエル/フランス/イギリス
監督・脚本:サミュエル・マオス
原題:LEBANON
時間:90分
出演:ヨアヴ・ドナット/イタイ・ティラン/オシュリ・コーエ/ミハエル・モショノフ
上映館:東京・シアターN渋谷にて上映中
公式サイト


 
                              

 

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