法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

法学館憲法研究所

Mail info@jicl.jp
 
今週の一言
憲法情報Now
 憲法をめぐる動向
 イベント情報
 憲法関連裁判情報
 シネマ・DE・憲法
 憲法関連書籍・論文
 ■今日は何の日?
憲法Voice
研究所・客員研究員紹介
中高生のための憲法教室

憲法文献データベース
日本国憲法全文
リンク集
 
事務局よりお知らせ
賛助会員案内
メールマガジン
ご意見フォーム
サイトマップ

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法>

 

映画「善き人」

H・O
                              


 ナチスがドイツで政権を握り、大学では敵国フランスの文献が廃棄され、教員が昇進するにはナチス党への入党が必要という状況になりました。ユダヤ人への迫害も広がっていきました。そのような状況の中で、ごく普通の生活をしながら、純粋に文学の研究をしながら書いた小説がヒトラーの目にとまったことから、それを書いた大学教授の人生が大きく変わっていった話です。
 大学教授には介護が必要な母がいて、その生活にノイローゼ気味の妻と別れ、大学の教え子と暮らすようになります。普通の人生とは違うと言えば、そう言えなくもないでしょうが、彼は基本的にはごく普通の人です。人並みの自分可愛さや出世欲はあったとしても自分なりの正義感との間で葛藤を繰り返す人で、「善き人」と言えるでしょう。
 ファシズムの嵐によって、当時の多くの普通の人、「善き人」が悩み、もがくことになったのです。大学教授とユダヤ人の友人との関係などによって、普通の人、「善き人」の悩みと葛藤が鋭く描写されています。
 いま日本でも、戦争放棄・戦力不保持の憲法を変え、軍隊を持って戦争ができる国にし、軍隊という新たな「公共的」な「秩序」に異を唱えるような人々を排除・迫害するような社会になっていくことを多くの人々が危惧するようになっています。この映画を通して、ヒトラー・ナチスが民主主義の制度のもとで人々の支持を広げて権力の座についた歴史とその結果を語り継いでいきたいと思います。

【映画情報】
製作年:2008年
製作国:イギリス
上映時間:96分
監督:ヴィセンテ・アモリン
出演:ヴィゴ・モーテンセン、ジェイソン・アイザックス、ジョディ・ウィッテカー



 
                              

 

[今週の一言][憲法情報Now][中高生のための憲法教室][憲法文献データベース][事務局からのお知らせ]
[トップページ]