法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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映画「東京家族」

H・O
                              


 戦後日本では、多くの人々が故郷をあとにして、東京をはじめとする都心で働くことになりました。人々の東京での生活は忙しくなってきました。故郷から親が上京してきても、家は狭く泊まってもらう部屋を確保することも大変で、それどころか親の相手をする時間を確保することすら難しい状況になってきました。それでも、定職につくことができた人はまだよく、こんにちの青年の多くは東京に出てきても非正規労働を強いられています。
 そんな状況を描いたドラマです。
 それぞれが必死に働き生きながら、親や子どもたち、兄弟に心遣いをしているシーンをほのぼのと感じたり、いろいろな思いが巡ります。同時に筆者は、山田洋次監督は家族の絆の大切さを示しながら、このような社会のあり方を深く問うているように感じます。都心に行かなければなかなか職が見つからず、こんにちでは若者の多くが非正規労働を強いられ、定職を持つ者の仕事と生活も多忙を極めている。そんな日本社会の現状を強く憂いているのだと思います。
 戦後人々は経済的な豊かさを求め、政府は高度成長政策を推し進めました。しかし、やがて経済は失速しました。そこで政府が採用したのは、新自由主義にもとづく経済政策でした。それは働く者の雇用と生活を守るものではなく、実際には大企業の利益ばかり優先する政策だったと思われます。ここにメスを入れなければならないと思います。それは日本国憲法が示す福祉国家の理念にもとづくことです。
 山田監督の作品は特定のメッセージを直接的に訴えものではありませんが、「東京家族」を観て、筆者は以上のようなことを感じました。

【映画情報】
製作年:2012年
上映時間:146分
監督:山田洋次
出演:橋爪功、吉行和子、西村雅彦、ほか

全国各地の映画館で上映中。
公式サイトはこちら

* 法学館憲法研究所はドキュメンタリー映画「戦争をしない国 日本」(http://www.filmkenpo.net/)の製作に協力し、その普及を進めていますが、山田洋次監督にはこの映画の製作・普及を「成功させる会」の呼びかけ人代表にもなっていただきました。



 
                              

 

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