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映画「渡されたバトン − さよなら原発」

H・O
                              


 貧しい村に原発誘致の話がくれば、村と村民のために、電力会社や国からのお金を少しでも多くもらおうと、村を思う人々が真剣に頑張ります。多少危険性があったとしても、原発を誘致する方が村民のためになると考えます。
 原発が危険だと考える人は、原発誘致をすすめる人は金に目がくらんだと批判します。しかし、少し立ち止まって考えてみる必要があると思います。
 誰もが自分の生活のことを最重要に考えるものです。自分の主義・主張を曲げてでも、給料を貰う会社の指示には従い、代金を払ってくれるお客さんには逆らわずに生きていく。それは普通のことといえるでしょう。貧しい村に原発を押し付けようとする電力会社や国のやり方は断じて許されないと思いますが、それを許してしまう国民の側の状況にも目を向ける必要があるかもしれません。原発誘致は当該地域の住民だけの問題ではなく、都市部の住民も含めた国民一人ひとりの生き方の問題なのではないでしょうか。自分の生活を大事にしつつも、目先の利益や誘惑に飛びつくのではなく、一つでも二つでも本当に社会のために尽くすにはどうすればよいかを考え、実践していく、そんな生き方をしたいものです。
 この映画は、原発を受け入れることになった住民たちが、やがて原発の危険性についての合意を広げ、計画を撤回させた話です。実際にそれを果たした、新潟の巻町での実話がベースになっています。
 原発をめぐる人々の葛藤、生身の人間ならではの複雑な人間関係などが見事に描かれています。そして、国民が主権者であり、地域の問題はその地域の住民が決めるという、憲法の国民主権や地方自治の考え方を理解させてくれます。
 「渡されたバトン」。映画のタイトルには、少しでもよい社会を次の世代に受け継いでいこうという願いが込められているのだろうと思います。感動的な作品です。

【映画情報】
製作年:2013年
上映時間:120分
監督:池田博穂
脚本:ジェームズ三木
出演:赤塚真人、高林由紀子、渡辺梓、ほか
*全国各地で上映中。上映会は公式サイトで確認してください。

<法学館憲法研究所事務局から>
この作品をつくった池田博穂監督はその後DVD「STOP戦争への道」をその監督として完成させました。こちらの上映も各地で始まっています。

 
                              

 

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