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映画「美輪明宏ドキュメンタリー 〜黒蜥蜴を探して〜」

H・T
                              


 フランス人の監督によるフランス映画で、美輪明宏の世界を63分という短いドキュメンタリーで濃密に描いています。彼は恵まれない境遇に育ち、少数派の同性愛者であることを週刊誌でカミングアウトしたり独自の美学を追求したことなどからかつては芸能界やメディアからしばしば冷遇されてきました。
 映画では、アーカイブ映像を駆使し、また本人へのインタビューで、今や「怪物」とも称されるマルチ人間美輪さんの魅力の本質に迫っています。
 昨年末のNHK紅白では、1935年生まれとは思えない声量で熱情を全身で表現して「ヨイトマケの唄」を歌いました。幼少期の友人の建設労働者だった亡き母親への想いから作詞作曲してさびれた炭鉱の町で歌ったものです。史上最年長初出場でした。映画でも歌われています。
 
 今でこそ同性愛は社会で認知されていますが、彼がカミングアウトした時代はそうではありませんでした。「家族にゲイだということを責められたことを苦に自殺した知人の死に顔を見たとき、これは戦わなければいけないと思った」と語っています。江戸時代は同性愛者は市民権を得ていたけれども、国家が戦争をするようになると子孫を残さない彼らは国の敵だとされた話、マグダラのマリアの話など、芸と美の奥にある思想の深さが感じられます。

 憲法の核心は13条の「個人の尊重」であり、その不可欠な要素は「人は皆違う」ことです。何事にも、どんな人にも、テレビ局にも旺盛な反骨精神で自分の世界を創造してきた美輪さんは、憲法の核心を実践してきたことが伝わってくる映画です。

【映画情報】
原題:Miwa, a la recherche du lezard noir
監督:パスカル=アレックス・バンサン
製作年:2010年 フランス
主演:美輪明宏
出演:横尾忠則/深作欣二/北野武/宮崎駿/三島由紀夫/寺山修司
上映時間:63分
上映館:東京都写真美術館 渋谷アップリンクで公開中
公式サイト 

 
                              

 

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