法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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映画「日本の悲劇」

H・O
                              


 会社のリストラにあい、精神的に病むことになった男は妻子とも別れ、年金生活を送る父親のところに転がり込む。その父親は妻に先立たれ、病に侵されているにも関わらずいよいよ酒浸りとなる。そして、肺がんで余命いくばくもないことを知り、やがて部屋に閉じこもることになる。部屋から出てきて食事をするようにという息子の必死の説得にも耳をかさない。そんな父と息子もギリギリの葛藤が続きます。
 観る者に、今日の日本社会に広がっている「悲劇」の現実を突きつける映画といえるでしょう。日本社会も、かつては多くの人々の雇用がそれなりに保障され、定年退職後は子どもや孫などとともにそれなりの幸せな余生を過ごしていました。1990年代頃から新自由主義の政治が横行し、こんにちでは正社員として働ける人は全体のわずか3割となり、失業者や派遣労働者、ワーキングプアなどをめぐる問題は家族間の関係をもギクシャクさせることになってきています。大企業中心の社会のなかで労働者が必要以上に競争に晒されるようになり、誰もが「個人として尊重」(憲法13条)される社会づくりが後退している状況をなんとしても転換させなければならないと改めて痛感させてくれる映画です。

【映画情報】
製作年:2012年。
上映時間:101分。
監督:小林政広
出演:仲代達矢、北村一輝、大森暁美、寺島しのぶ
 *全国各地で上映中。
 *公式サイトはこちら

<法学館憲法研究所事務局から>
 当研究所は以前「反貧困運動と憲法」と題する公開研究会を開催し、社会活動家・湯浅誠さんに講演していただきました。その講演録「現代の貧困―派遣村からみた日本社会」を「法学館憲法研究所報」3号に収載していますので、ご案内します。

 
                              

 

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