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映画「かぞくのくに」

H・O
                              


 戦後長い年月を経て、多くの在日朝鮮人が北朝鮮への帰還事業で故郷に帰ることになりました。この映画は、帰還事業で帰国した朝鮮人が、25年ぶりに、病気の治療のために家族の残る日本に戻ったところから始まります。この朝鮮人は日本での治療が叶わず、北朝鮮政府の決定によって強制的に北朝鮮に返されることになってしまいました。なお、朝鮮人は来日する際、政府から北朝鮮の工作員の確保を命じられていました。
 様々な手段で工作員確保をはかる、国家のためなら人民の命も二の次にする、国家の命令に人民を否応なく服従させる、そんな北朝鮮という国の姿が明らかにされます。その理不尽さに観る者が憤りを感じることになるでしょう。
 同時に、北朝鮮という国のそのような姿は、実は日本の太平洋戦争前と戦争中の姿に酷似しているのではないか、ということも多くの人々と語り合う必要があるとも感じました。最近、特定秘密保護法制定や安倍首相の靖国神社参拝などから、日本を再び「戦争をする国」にしていくことが懸念される事態になってきていることも、この映画を観た人たちと語り合わねばならないでしょう。
 北朝鮮は、人民の生活と権利を蔑にする一方で軍事力増強を進めるようであってはならず、厳しく対応しなければなりませんが、私たちは日本国憲法が謳う「すべての国の人々が平和のうちに生きる権利」を確認し、北朝鮮の人々との友好関係を築いていくこともまた重要ではないでしょうか。この映画を観て、あらためて考えさせられました。

【映画情報】
製作年:2012年
上映時間:100分
監督:ヤン・ヨンヒ
出演:安藤サクラ、井浦新、ヤン・イクチュン、ほか

 
                              

 

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