法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

法学館憲法研究所

Mail info@jicl.jp
 
今週の一言
憲法情報Now
 憲法をめぐる動向
 イベント情報
 憲法関連裁判情報
 シネマ・DE・憲法
 憲法関連書籍・論文
 ■今日は何の日?
憲法Voice
研究所・客員研究員紹介
中高生のための憲法教室

憲法文献データベース
日本国憲法全文
リンク集
 
事務局よりお知らせ
賛助会員案内
メールマガジン
ご意見フォーム
サイトマップ

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法>

 

映画『原発の町を追われて — 避難民・双葉町の記録 — 』

S.K.
                                                           


 この映画は、震災直後、慣れ親しんだ町を追われた双葉町の人々の苦悩、実態を記録したドキュメンタリーです。監督は、さいたま市内の給食調理員でもある堀切さとみさん。震災直後、さいたまスーパーアリーナで、双葉町の人々にボランティアとして関わったのをきっかけに、仕事の傍ら家庭用ビデオカメラを持って騎西高校などに通い、撮り続けた記録がまとめられています。
 福島第一原から半径20Km圏内にある双葉町は、町内全世帯が避難勧告区域となり、立入りが制限されました。井戸川町長は、震災直後、町ごとさいたまスーパーアリーナへの避難を決め、事故から2週間後には、埼玉県加須市にある、廃校になった高校(旧騎西高校)に役場機能も移し、町ぐるみの避難生活を始めます。
 果てしない絶望感と先の見えない避難生活に、原発と共に暮らした町民の複雑な心境から、はじめは口を閉ざしていた町民も、それぞれの思いを語りだします。
 それぞれのエピソードが、背景や名前のある個人から語られることで、避難民といっても、立場や思いは様々で、到底一括りにはできないことを痛感させられます。
 原発に関する考え方の違い、避難所での不満など、町民内に生じているさまざまな温度差など、新聞やテレビでは報じられない被災者の抱える深刻な問題や本音が、ありのままに映し出され、様々な問題提起をしてくれます。
 東電や政府への賠償請求ひとつとっても、町民内で大きく意見が分かれ、町民が分裂していく。県外に避難した母娘に投げられる心無い言葉・・・怒りの矛先がずれていく。
 あまりに長期間の避難生活を余儀なくされ、社会から蔑ろにし続けられ、もう怒り続ける気力もなくなった。これが国や東電の策なのではないか。「このままでは国や東電に殺される」といった発言が印象的でした。
 ほとんどの上映会で、意見交換や質問をする場が設けられていますので、原発問題の本質や今後の対策について、考えを深めることができるのではないでしょうか。

【映画情報】
製作年:2012年
上映時間:56分
監督:堀切さとみ 
撮影:西中誠一郎、井口みどり、堀切さとみ
編集&ナレーション:堀切さとみ 
制作協力:松原 明
音楽:自由の森学園高等学校 第24期生 
筆字タイトル:渡部翠峰

公式サイト

11月の上映スケジュール

11月24日(月・祝)14時〜
大阪府豊中市すてっぷホール『シニア女性映画祭』
ゲストトーク 鵜沼友恵さん(双葉町町民)

11月30日(日)13時半開場 14時開始
三芳町竹間沢公民館ホール
(埼玉県三芳町大字竹間沢555番地1・049-259-8311)
主催:三芳九条の会  


 
                                                           


<「シネマDE憲法」関連情報>

「憲法を知ることは、リアルと普遍の間を何度でも行き来すること——『映画で学ぶ憲法』」志田陽子さん(武蔵野美術大学造形学部教授)



 

[今週の一言][憲法情報Now][中高生のための憲法教室][憲法文献データベース][事務局からのお知らせ]
[トップページ]