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映画『カサブランカ』

H・O
                                                           


 第二次世界大戦においてドイツはフランスに侵攻しました。パリに住む多くの人々は難を逃れるためにアメリカを目指しました。その際まずは当時のフランス領モロッコのカサブランカを経由することになりました。人々はカサブランカに辿り着いてもなかなか出国許可を得ることができませんでした。そこでは「商売人」たちが人びとの出国に便宜を図って「手数料」を稼いでいました。
 そんな当時のカサブランカを舞台に話が展開します。ナチスドイツがヨーロッパの人々を抑圧する中で、それに阿(おもね)る役人、ナチスに抵抗する人、などの姿が描かれていて、当時の様子を知ることができます。
この映画は、時代に翻弄される愛が多くの名台詞や素敵な音楽によって描かれた作品としても知られています。
 戦後の国際社会はドイツの海外への侵略を許さず、ドイツもナチスの支配と決別してフランスなど近隣諸国に謝罪し、そして友好関係が築かれました。この映画によって第二次世界大戦時の独仏関係の実態をリアルに知り、その戦後の関係の変化に改めて驚かされることになりました。他国に対して人々が不信感や憎しみを抱いていたとしても、それは克服することができる、ということです。
 第二次世界大戦においてドイツと同盟した日本の戦後の姿はドイツとはだいぶ異なることになっています。ドイツがその後海外に軍隊を派兵することになったことについては批判されることになりますが、日本は、ドイツがフランスなど隣国への侵略を反省・謝罪し、友好関係を築き上げてきたことには学ばねばならないでしょう。日本は、中国や韓国との緊張関係が続いているいまこそ、かつてのアジアへの侵略への反省にもとづいて制定された平和憲法に忠実な外交を進めていくようにしなければなりません。この映画を観て、自衛隊の海外での活動やその武力行使を広げるような法案が国会に提出されている時期だけに、そんなことを思いました。

【映画情報】
製作国:アメリカ
公開年:1942年
上映時間:102分
監督:マイケル・カーティス
出演:ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマン、ほか


 
                                                           


<「シネマDE憲法」関連情報>

「憲法を知ることは、リアルと普遍の間を何度でも行き来すること——『映画で学ぶ憲法』」志田陽子さん(武蔵野美術大学造形学部教授)



 

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