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映画『1960年6月 安保への怒り』

花崎哲さん(「憲法を考える映画の会」)
                                                           


6月11日の安保阻止統一行動

6月16日樺さんの死に抗議して国会前に集まった人々

 国会前での安保(戦争)法案反対行動の盛り上がりが「60年安保の時のようだ」と話題になっています。戦後の市民運動の大きな山としての「60年安保」の話をずっと聞かされて育ちました。前々からそれがどのようなものであったかを知りたいと思っていました。
 この記録フィルム作品は、見る人を55年前の国会前や全国の各地の運動の場に居合わせたような気持ちにさせます。報道写真にある国会前のデモだけでなく、その運動が大きな底辺と拡がりを持っていた市民運動であることがよく分かります。
 映画は1960年5月19日の衆議院での強行採決から6月23日の新安保条約批准発効までのおよそ1ヶ月間の各地の街頭運動やストライキ闘争の姿を国会内のニュースフィルムを交えながら人々がどう動いたかを、運動に参加した市民の視点から時間軸に従って記録しています。
 6月4日安保阻止全国統一行動(ストライキ)
 6月10日羽田ハガチー事件
 6月11日安保阻止全国統一行動
 6月15日国会突入と樺美智子さんの死
 6月16日安保批准阻止、岸内閣批判、国会解散への根こそぎデモ
 もちろん現在の状況と違うところがたくさん気づきます。労働組合の力が基盤にあってストライキという直接行動の手段をもっていたこと、請願の数2000万人、「国会解散」がスローガンになっていたこと、中国やイタリア、インド、ビルマなどでも日本人の闘いを支援する100万人を超えるデモがあったこと、度重なる右翼団体の暴力妨害があってデモ隊も先鋭化していったこと、それでも全国津々浦々のいろいろな生活の場で反対集会やデモが繰り広げられる様子がきちんととらえられていることは貴重です。
 新潟県のある町(六日町?)では「町中のほとんどの人が参加した」と語られます。実際に切れ目ない大勢の人のデモの映像があります、全国各地からデモをしながら上京してきた人たちを沿道のさらに多くの人がそれを迎える姿があります。
 この市民運動の層の厚さ、拡がりの大きさを感じて、「何がこうした人々を動かしたのか」あらためて戦後の市民運動とはどのようにできていったのかを学びたいという気持ちになりました。
 そしていま、納得できる説明もなしに国民の声を聞く耳を持たず暴走する同じような政治に対し、「何とかしなければ」「やむにやまれぬ気持ち」で人々が集まってきたのは今も情況が同じです。
 こうした映画を、今のような政治状況の中にある当事者として見ていくと、考えさせられることがたくさんあります。
 新たに作り出されている民主主義のうねりをより確かな、拡がりをもったものにしていくためにも、この映画はいろいろなことを教えてくれます。

【映画情報】
企画製作:安保反対映画製作委員会 勤視連 教育映画作家協会 自由映画人連合会 
協力:安保阻止国民会議 日本労働組合総評議会
監督:野田真吉 富沢幸男(映画『ANPO』の中で紹介されていました。ほかにもたくさんのスタッフの方がこの映画を作られたことと思います。)
配給:共同映画株式会社 
1960年制作・日本映画 
上映時間:40分

【上映貸出情報】                  
この映画『1960年6月 安保への怒り』は共同映画株式会社で上映会用に7000円でDVDでの貸出を行っています。
またDVD-Rの形ですが購入も可能です。 5000円                  
共同映画株式会社 〒150-0002 渋谷区渋谷2-5-12 青山アジアマンション505号
TEL 03-5466-2311


 
                                                           


<「シネマDE憲法」関連情報>

「憲法を知ることは、リアルと普遍の間を何度でも行き来すること——『映画で学ぶ憲法』」志田陽子さん(武蔵野美術大学造形学部教授)



 

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