法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

法学館憲法研究所

Mail info@jicl.jp
 
今週の一言
憲法情報Now
 憲法をめぐる動向
 イベント情報
 憲法関連裁判情報
 シネマ・DE・憲法
 憲法関連書籍・論文
 ■今日は何の日?
憲法Voice
研究所・客員研究員紹介
中高生のための憲法教室

憲法文献データベース
日本国憲法全文
リンク集
 
事務局よりお知らせ
賛助会員案内
メールマガジン
ご意見フォーム
サイトマップ

憲法情報Now<シネマ・DE・憲法>

 

映画『グレイト・ディベイター 栄光の教室』(原題:The Great Debaters)


志田陽子さん(武蔵野美術大学教授)
                                                           

 1930年代に全米討論選手権に出場した黒人大学ディベート・チームの実話をもとにした映画です。
 1935年、人種差別が根強く残るテキサス州マーシャルの黒人大学、ワイリー大学(当時、学校はどこも白人・黒人は別学でした)。
 ここで働く教授で詩人のトルソンは、教育を通じて差別社会を変革していこうとの信念をもって、ディベートクラスを立ちあげます。学生たちも討論大会に向けて特訓に乗り出します。しかし、彼らには、多くの社会的困難が立ちはだかることに…。
 教授トルソンは、労働組合活動家でもあったために警察にマークされ、執拗な妨害を受けます(当時のアメリカでは労働組合活動は非合法でした)。そして白人グループによる脅し。木に吊るされた黒人の遺体を目撃したショックで言葉も出なくなったディベート・チームのメンバーたち…。
 憲法に関心のある人はぜひ、平等社会と民主主義、教育における「平等」の意味について、この映画を見ながら考えてほしいと思います。そして、民主主義の社会は、憎悪暴力にどういうスタンスで対峙したらいいのか…。
 「民主主義って何だ」。その答えは簡単には出てこないかもしれません。しかし、80年前のアメリカで、民主主義の重要な裾野を担った若者たちの姿を見ることで、大切なヒントをつかむことができるでしょう。ここに登場した人々は、後に、アメリカ公民権運動の牽引役を果たしていくことになります。
 理不尽さ、恐怖、怒り、それらを民主主義の舞台の上に乗せるために《言語化》する努力。その真摯な闘いに敬意を感じることのできる社会を、私たちは常に問い直し、作り直していかなければなりません。

(監督・脚本・デンゼル・ワシントン。2007年、アメリカ。主演:デンゼル・ワシントン、フォレスト・ウティカー。上映時間、128分。)


 
                                                           


<「シネマDE憲法」関連情報>

「憲法を知ることは、リアルと普遍の間を何度でも行き来すること——『映画で学ぶ憲法』」志田陽子さん(武蔵野美術大学造形学部教授)



 

[今週の一言][憲法情報Now][中高生のための憲法教室][憲法文献データベース][事務局からのお知らせ]
[トップページ]