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「第11回大倉山ドキュメンタリー映画祭」のご案内


花崎 哲さん(憲法を考える映画の会)
                                                           

 今年で11回目を迎える「大倉山ドキュメンタリー映画祭」のご案内です。大倉山ドキュメンタリー映画祭は、映画の作り手、映画好きの市民、地域の福祉作業所などが集まり、ボランティアで開催している映画祭です。
 その案内の呼びかけに「11回目の坂登り。春、大倉山映画祭・・・ ドキュメンタリー映画のお祭りです。大きく息を吸いこんで、目を凝らし、耳を済ませて映画と出逢いましょう。語り合いましょう。」立派な案内パンフレットから映画祭のプログラムと2日間にわたって、そこで上映される作品の解説を紹介させていただきます。

期間:2018年3月24日(土)〜3月25日(日)
会場:横浜市大倉山記念館

3月24日(土) メインスクリーン

10:00『ある精肉店のはなし』
2013年/108分 監督:纐纈あや 
大阪貝塚市での屠畜見学会。牛のいのちと全身全霊で向き合う精肉店の家族との出会いから、この映画は始まった。家族4世代の平穏な日常。しかし、いつも心の中にあるのは被差別部落ゆえの差別を受けてきた父の姿だった。代々使用してきた屠畜場が102年の歴史に幕を下ろし、精肉店も節目の時を迎える。「生」の本質を見続けてきた家族の記録。【日本映画撮影監督協会 推薦作】【平成26年度文化庁映画賞 文化記録映画部門 大賞】【2013年度第87回キネマ旬報文化映画ベスト・テン第2位】
公式サイト:https://www.seinikuten-eiga.com/

12:45『ある夏の記録』
1960年/90分 監督:ジャン・ルーシュ
ヌーヴェルヴァーグを牽引した、フランスを代表するドキュメンタリー作家・ジャン・ルーシュが、社会学者エドガー・モランと共に、パリの若者達の、幸福について抱く思いを探ろうと試みる映画。「あなたは幸せ?」という問いから、政治意識、絶望、孤独などが浮かび上がる。その映像を若者達に見せ、更に議論を引き出す斬新な手法が素晴らしい。

15:00『禅と骨』
2016年/127分 監督:中村高寛 
1918年に横浜で生まれた日系アメリカ人のヘンリ・ミトワ。1940年に渡米するが、敵性外国人として日系人強制収容所へ。1961年、日本に帰国。茶道や陶芸など日本文化に造詣が深く、1970年代からは京都・天龍寺の禅僧となる。しかし、80歳を目前に童謡「赤い靴」の映画化を宣言する。家族や周辺の人々を巻き込みながら夢の実現のために奔走する姿、波乱に満ちた人生を、ドラマやアニメも駆使して描く。
公式サイト:http://www.transformer.co.jp/m/zenandbones/

18:00『蘆葦(あし)の歌』
2015年/76分 監督:呉秀菁 
『蘆葦の歌』は、台湾の「慰安婦」被害女性6人を描いたドキュメンタリー映画で、新進の呉秀菁(ウ・シュウチン)監督が4年がかりで撮影し、完成させた作品である。しかし、この映画はおぞましい性暴力被害の事実を声高に告発するものではない。70年近い歳月を経て、今、年老いた彼女たちの日々を丁寧に追い、心の傷がどのように癒やされてゆくかを描いて、静かで日常的な場面が続く・・・。

3月24日(土) Bスクリーン (会議室上映 定員30名)

13:15『イヨマンテ 熊送り』
1977年/103分 監督:姫田忠義
イヨマンテは熊の魂を神の国へ送り返すまつり。アイヌ民族にとって熊は狩猟対象であり、神であり、親しみと畏敬の対象だった。熊は神の国から毛皮の着物を着、肉の食べ物を背負い、万病の薬を持って人間の世界へ来てくれる。そのお礼にお土産を持たせ送り返すとアイヌは言う。1977年3月、「本物のイヨマンテを覚えておきたい」というアイヌの青年たちの熱意に支えられ、イヨマンテは実現した。【日本映画ペンクラブ推薦】【1989年第3回イタリア・フェルモ国際北極圏映画祭「人類の遺産」賞】【1991年第5回エストニア・ペルノー国際映像人類学祭最高科学ドキュメンタリー賞】

15:30『石を架ける -石橋文化を築いた人々-』
1996年/39分 監督:田部純正
江戸末期、日本に石橋文化を築いた肥後の「種山石工」。彼らの石橋は堅牢無比と評され、その技術、巧まざる造形の美、環境と調和した素材、歴史性、いずれにおいても高い価値をもつ文化財です。この映画は、現存する様々な石橋を訪ね、その歴史や石橋誕生のエピソード、人々が橋に託した夢、橋が地域生活に与えた影響、完成された造形美などを描きながら文化遺産、土木遺産としての石橋の価値、その大切さを強く訴えていきます。【第34回日本産業映画ビデオコンクール大賞】【第43回優秀映像教材選奨優秀作品賞】【第17回土木学会映画ビデオコンクール最優秀賞】

『石を積む -石垣と日本人-』
2001年/53分 監督:田部純正
石垣は城の景観に代表される日本独特の文化です。一方、城石垣とは別に、「民衆の石垣」とも呼ぶべき石垣があります。耕して天に至る段々畑や田毎の月の棚田です。これらの石垣には、山と谷の国土に住む人びとが営々と築いてきた血と汗と切なる思いが込められていました。この映画は、土木の原点ともいうべき「石を積む」という基本行為から、日本における土木の歴史的遺産を掘り起こしていきます。【平成13年度文化庁優秀映画大賞】【第56回毎日映画賞】

17:02 カメラマン・トーク (18:00終了予定)
映画のカメラの後ろには必ず撮影者がいます。撮影者は対象となる被写体を映像として記録する重要な役割を持っています。時代を記録し続けるドキュメンタリーカメラマンたちは何を考えてカメラを廻しているのか? 本映画祭の上映作品を撮影した3人のカメラマンに語ってもらいます。
登壇者:高橋愼二さん(撮影:『石を架ける』『石を積む』)
    大久保千津奈さん(撮影:『ある精肉店のはなし』)
    明石太郎さん(撮影:『福島 生きものの記録 5』)

3月25日(日) メインスクリーン

10:00『ミリキタニの猫《特別篇》』
2006年&2016年/計95分 監督:リンダ・ハッテンドーフ 
ニューヨークの路上在住、猫を描く80歳のホームレスアーティスト、ジミーは広島育ちの日系アメリカ人。女性監督リンダとの偶然の出会いをきっかけに、このじーちゃんの激動の人生、さらに路上生活と戦争のつながりがみえてくる。そして9.11世界貿易センターテロ事件を機に彼の人生は再び劇的に変化する。数々の賞を受賞した「ミリキタニの猫」に、知られざる過去に迫った新作短編「ミリキタニの記憶」を併せた2本組み特別篇。
公式サイト:http://nekonomirikitani.com/

12:30『福島 生きものの記録 5』
2017年/95分 監督:岩崎雅典 
2012年から原発事故で被曝した"生きものたちの"健康影響を撮り続けてきた。5作目で初めて海洋生物の調査に同行。子どもの甲状腺検診も取材。継続調査では白斑ツバメの繁殖状況。アカネズミ生息地の土壌汚染。ニホンザルでは子どもの白血球数減少が判明。見えない放射能汚染の動植物の可視化画像に挑む科学者は言う。人と野生動物との共存が壊れた今、被曝地の未来は明るくない・・・。
公式サイト:http://gunzosha-july.tumblr.com/fukushima

15:00『やさしくなあに 〜奈緒ちゃんと家族の35年〜』
2017年/110分 監督:伊勢真一 
1983年のクランクインから35年間、カメラは障がいのある奈緒ちゃんとその家族の日々を撮り続けました。『奈緒ちゃん』『ぴぐれっと』『ありがとう』…三本の作品にまとめられた奈緒ちゃんシリーズの第4弾。横浜市・泉区を舞台にした、ドキュメンタリー史上例のない35年の家族の記録です。家族それぞれの、思いや悩み…。家族とは?やさしさとは?生きるとは?「ケンカしちゃいけないよ。やさしくなあにって言わなくちゃ…」【2017年第91回キネマ旬報文化映画ベスト・テン第3位】  
公式サイト:https://isefilm-movie.jimdo.com

17:05 ドキュメンタリー・トーク (17:30終了予定)
上映作品の監督×伊勢真一監督×三浦淳子監督×飯田基晴監督×高橋愼二カメラマン

◆料金

◇一般 1,600円(各回入替制)2作品目以降は1,000円
◇高校生以下・シニア・障がい者 1,000円(各回入替制)
◇映画祭サポーター券(2日券) 10,000円(限定20枚)
◇映画祭サポーター券(1日券) 5,000円

◆ご予約

大倉山ドキュメンタリー映画祭は予約優先制です。2月1日(木)より受付を開始いたします。会場の定員数に限りがあるため、ご予約がないと入場いただけない場合がございます。事前のご予約・お問い合わせをお願い申し上げます。
◇電話:080-3542-8759(実行委員会)/090-2257-4895(薩田・さった) 
◇FAX:045-434-9270
◇Email:ookurayamaeiga@yahoo.co.jp
FAX・Emailでのお申し込みの場合は必ず以下をお伝えください。
@お名前 Aお電話番号 B鑑賞したい作品 C鑑賞人数
後ほど実行委員会より確認の連絡をさしあげます。

◆ブログ

大倉山ドキュメンタリー映画祭公式ブログにて最新情報を更新しています。

◆アクセス

横浜市大倉山記念館
東急東横線・大倉山駅下車 徒歩8分(大倉山駅まで渋谷から30分、横浜から15分)
〒222-0037 横浜市港北区大倉山2丁目10番1号 TEL:045-544-1881

主催:大倉山ドキュメンタリー映画祭実行委員会
共催:横浜市大倉山記念館



 
                                                           


<「シネマDE憲法」関連情報>

「憲法を知ることは、リアルと普遍の間を何度でも行き来すること——『映画で学ぶ憲法』」志田陽子さん(武蔵野美術大学造形学部教授)



 

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