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書籍『えん罪志布志事件 つくられる自白』

H・O


 たとえば、決して許されない殺人事件があり、なんとしても犯人を探し出そうと警察が必死に捜査をする。そして、おそらく犯人であろうという者が犯行を否認する時には、警察官は被疑者に対して真実を述べるように厳しく取り調べる。このようなことはよくあることでしょう。昔はそのような取調べが高じて、取調べで暴力が振るわれたこともありました。しかし、まさかいまはそんな取調べはないだろうと思っている方もいるのではないでしょうか。実は、それは21世紀に入ったいまでも続いているようです。
 2003年、だれかが被害を訴えたわけでもないのに、鹿児島の県会議員と志布志という地域の住民たちが逮捕され、多くの人が100日を超えて勾留され、起訴されました。県議会議員選挙にあたって買収があったとされたのです。裁判では、最終的に全員が無罪になり、そもそも買収の事実はないことになったのですが、警察・検察の取調べで多くの住民が嘘の自白をさせられ、長期間勾留されたのです。
 そもそも「事件」はなかったのですが、警察・検察はなぜ住民たちを起訴したのでしょうか。裁判官はなぜ住民たちの長期間の拘束を許可したのでしょうか。被疑者が自殺未遂を起こしたり、裁判の後にその心労で亡くなる方がでるような取調べがなぜ行われたのでしょうか。
 日弁連はこの志布志事件を描いたドキュメンタリー映画「つくられる自白 −志布志の悲劇」を企画し製作しました。この映画の公開にあわせてブックレット『えん罪志布志事件 つくられる自白』が発行されました。志布志事件をめぐる捜査の経緯と問題点を明らかにしながら、憲法の規定と理念にもとづく刑事司法改革を提唱する書です。

【書籍情報】日本弁護士連合会編。2008年、現代人文社から刊行。定価は本体900円+税。

*法学館憲法研究所は映画「つくられる自白 −志布志の悲劇」の上映会を下記の通り開催しますので、ご案内します。

  日時:2011年4月9日(土)11時〜、13時〜
  会場:伊藤塾東京校(電話:03-3780-1717、東京・渋谷駅から徒歩3分)
  参加費:無料
  主催:法学館憲法研究所・伊藤塾
  お問い合わせ先:法学館憲法研究所(電話:03-5489-2153、E-mail:info@jicl.jp

 <映画紹介>
 〔製作年〕 2008年
 〔企画・製作〕 日本弁護士連合会
 〔脚本〕 毛利甚八・池田博穂
 〔監督〕 池田博穂
 〔制作〕(株)青銅プロダクション
 〔上映時間〕 45分

* 映画「つくられる自白 −志布志の悲劇」については、以前当サイトの「シネマDE憲法」のページでご案内しました。こちら
* この映画の監督・池田博穂さんは「WEB市民の司法」で「自白がつくられる ― 志布志事件から学ぶ」と語っています。

 

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