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書籍『原発とヒロシマ』

T・S

 

 福島第一原発事故を契機に反原発の声は世界に広がり、ドイツでは政府が脱原発に方向転換しました。ところが、日本ではいまなお政府が脱原発への舵をきれない状況にあります。
 この間、原発は核を平和的に利用するものと理解され、多くの人々は核兵器には反対であっても原発は容認してきました。一方で、「核の潜在的抑止力」を主張して、原発中心のエネルギー政策を容認するような政治家もいました。どう考えたらよいのでしょうか。
 本書では、被爆国・日本が「原子力の平和利用」という考え方を受け入れ、原発中心のエネルギー政策を採用・推進してきた経緯を詳細にあきらかにしています。
 1953年、アイゼンハワー米大統領は、「原子力平和利用」政策を打ち出しました。それは、ソ連との冷戦が始まる中で、アメリカが西側陣営の諸国に核燃料と核エネルギー技術を提供することで、その支配下におくことを企図するものでした。アメリカは被爆国・日本に「原子力平和利用」を広めることに特に留意しました。アメリカは日本の政治家・実業家などと連携して、マスコミを利用し、原子力平和利用博覧会を日本各地で開催し、原発推進への世論操作を進めました。アメリカは被爆地の広島で被爆者にも働きかけました。
 原発は単なるエネルギー政策の問題ではなく、またその安全性だけが問題なのではなく、核によって他国を牽制しようと目論む大国の道具になっていることにも注目すべきです。そのことを歴史的に検証する書です。

【書籍情報】 著者は田中利幸氏とピーター・カズニック氏。岩波書店。2011年10月7日発行。定価:本体500円+税。



 

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