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書籍『原発訴訟』

T・S

 

 福島第一原発事故の収束への道のりは長く、困難が待ち受けています。本書は30年間にわたり原発訴訟に取り組んできた海渡弁護士が、原発に関わる訴訟の経過とその問題点を解説しています。
 「はじめに」では、原発訴訟を原発設置許可の無効確認請求と民事差止請求の訴訟を併合して提起することになった経緯などが述べられています。第1章は原発訴訟の枠組みを外観し、第2章は日本の原発が大地震や津波に耐えうる安全性を確保しているかどうかを検証し、第3章は福島第一原発と東京電力に関する過去の事故と法的な紛争処理の経緯を振り返りながら、今般の福島第一原発の事故原因を検討し、東電の損害賠償責任を問います。第4章は原発に従事して亡くなった労働者の労災認定、近隣住民の健康被害に対する法的救済の仕組みの改善について提言します。最終章は原発に関わる行政と司法の対応のあり方を問い、福島の悲劇を繰り返さないための課題を提起しています。
 これまで原発に関わる裁判で住民・原告が勝訴した判決は、もんじゅ訴訟控訴審、志賀原発2号炉訴訟一審の2つしかなく、それも上訴審で取り消されました。もし、これまでの原発訴訟の裁判で住民・原告が勝訴し、原発の地震対策が強化されていれば、福島の原発事故は防ぐことができたかもしれません。司法とりわけ最高裁には、原発の危険性を立証した原告の主張を退け、政府や電力会社の主張の追認してきた責任が問われなければなりません。

【書籍情報】 海度雄一著 岩波書店 2011年11月18日発行 定価:本体820円+税

* 当サイトの「浦部法穂の憲法時評」で「脱・原発」が語られていますので、ご案内します。



 

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