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書籍『韓国現代史』

H・O


 1945年、日本は敗戦し、日本に占領されていた朝鮮は解放されましたが、朝鮮半島ではアメリカ、ソ連の思惑の中で南北に二つの国家ができました。韓国では北朝鮮との対決が強調され、軍事政権が長く続くことになりましたが、軍事政権の独裁をやめさせ民主化を求める市民のたたかいもすすみ、光州事件などを経て、1987年に民主化を実現しました。そして、軍事政権からは死刑を言い渡されていた金大中氏が大統領に就任するに至りました。金大中氏は太陽政策を採り、北朝鮮との関係改善を図りノーベル平和賞を受賞しました。
 この本は、こうした韓国の激動の現代史を丹念に追う書です。特徴的なのは、その政治の歴史を政治家たちの言動や実績をつなげるだけでなく、その背景にある韓国の人々をめぐる生活・思想・たたかいに着目しながら深く洞察していることだと思われます。
 日本の場合、戦後すぐに、国民の人権擁護や平和・民主主義を謳った先駆的な憲法ができましたが、そこにはアメリカの影響が強かったわけで、日本国民が自ら勝ちとったという認識はあまりありません。一方、韓国の人々には、軍事政権の数々の弾圧にたたかい、社会の民主化を勝ちとったという感覚が強いように思われます。
 反共産主義、地縁重視など韓国社会には様々な特性もありますが、その民主化への歴史から、日本人は多くのことを学ぶことになると思います。コンパクトですが、中身の充実した本です。

【書籍情報】
2005年、岩波新書として刊行。著者は文京洙・立命館大学国際関係学部教授。定価は本体820円+税。

* NPO法人「人権・平和国際情報センター」が6月9日(土)に講演会「金大中氏の功績と『金大中図書館』」を開催します(法学館憲法研究所が後援します)。韓国の民主化と金大中元大統領の功績が感動的に語られることになるでしょう。ご案内します。



 

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