法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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座談会「日本国憲法の原点と現点」(その2)

H・O


前回からのつづき>

 この座談会では、1990年代前半に国会で激しい議論が交わされていた「政治改革」をめぐる問題状況を森英樹氏(当時名古屋大教授)が憲法の視点で問題提起しています。それは、リクルート事件などで国民の政治不信が最高潮に達しようとする状況の中で、本来は日本の「金と利権」に関わる「政治風土」なりをどう根本的に変えていくのかが問われるのに、実際には議論が小選挙区制導入問題に収斂していっていることを問うものとなっています。そして、その背景に、支配勢力の中に冷戦崩壊後の国際的な枠組みの変容に対して、日本がそれまでの「経済大国」から、的確・機敏な政治システムを採る「政治大国」にしていこうという発想があったことなどを分析するものです。
 この座談会で「天皇制の動向と国民主権」についての問題提起を担当したのは浦部法穂氏(当時神戸大教授)でした。当時皇太子妃が決まり、天皇制にもとづいて日本国民を新たに統合する動きが広がる状況がありました。浦部教授は、その動きを復古主義的なものと捉えるよりも、むしろ日本が国際的な舞台に大国として進出していく道具になっていると警鐘を発するものとなっています。
 座談会の最後のテーマは当時の改憲論についてで、清水睦氏(当時中央大教授)が問題提起し、森・浦部教授と水島朝穂氏(当時広島大助教授)が討論に参加しています。政治や社会の大きな転換期に、その動きについての各氏の憲法の視点での分析と課題提起は、いまなお私たちに重要な視点を提供してくれます。

<法学館憲法研究所事務局から>
 法学館憲法研究所は下記の通りリレー対談「日本社会と憲法」を開催します。
■9月15日(土)、「平和と憲法 − "武力なき平和"のリアリティ」講演・水島朝穂氏(早稲田大教授)
  関連情報:水島朝穂教授の「平和憲法のメッセージ」
■10月8日(月・祝)「裁判と憲法 − 裁判員制度と死刑制度」講演・村井敏邦氏(大阪学院大教授・一橋大名誉教授)
■11月4日(日)「政治と憲法 −選挙制度・政党のあり方」講演・森英樹氏(名古屋大名誉教授)
 いずれも講演者に対して当研究所の浦部法穂顧問(=神戸大学名誉教授)が質問し、対談します。こちら。こんにちもまた、歴史の曲がり角にあるといえるでしょう。各氏の分析と提起に耳を傾け、語り合う機会にしますので、多くの方々のご参加をお待ちしています。



 

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