法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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論文「3・11が問いかけたもの −憲法で診る」

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 『3・11と憲法』(日本評論社)の編者の一人・森英樹名古屋大学名誉教授による、この本の序章です。
 日本国憲法が「個人の尊重」原理にもとづく人権の重要性を謳っているにもかかわらず、東日本大震災による被災・被害は、その理念が日本社会に定着していなかったことを露呈させることになりました。それは、被害を最小限にとどめられなかったといえる、日本の統治機構の問題点も浮き彫りにしています。さらにそれは、これまで国民がそのような統治機構を選び許してきた(あるいはそこに向き合うことを阻まれてきた)、という事実を見つめなおすべきことを教えています。森英樹名誉教授の問題提起は、こうした重い問いかけから始まります。
 森英樹名誉教授は、震災からの「復旧・復興」をめぐる状況を分析し、「復興ビジネス」なる動きを警戒すべきとし、「復旧・復興」の最大の課題は一人ひとりの被災者の生活の支援を軸とする「人間の復興」であることを説きます。
 東日本大震災は福島第一原発事故も引き起こすことになり、いま原子力=核というものにどう向き合うべきかが鋭く問われています。森英樹名誉教授は、原子力=核を国民が容認してきた(あるいは批判することを阻まれてきた)ことを根本的に問い直す必要性も強調しています。
 政府が人々の「安全・安心」への関心・要求をふまえて様々な諸施策を講じるようになってきていますが、東日本大震災もそこに新たな変化をもたらしています。森英樹名誉教授は「安全」が必要以上に強調され、それが風評被害につながっている、という問題があることも指摘しています。

【論文情報】
『3・11と憲法』(日本評論社)に所収。筆者は森英樹名古屋大学名誉教授。

 

<法学館憲法研究所事務局から>
 11月4日(日)、「政治と憲法 − 選挙制度・政党のあり方」と題して森英樹氏(名古屋大名誉教授)が講演し、当研究所の浦部法穂顧問(=神戸大学名誉教授)と対談します。こちら。森英樹氏は、憲法学についての深い研究に加え、幅広い教養と時事問題への深い洞察によって、またユーモア溢れる語り口で聴衆を引きつける話をします。こんにちの政治をめぐる問題状況を憲法の視点で深く考える場になりますので、多くの方々にご参加いただきたく、ご案内します。



 

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