法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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憲法情報Now<憲法関連書籍・論文>

 

書籍『検証・論理なき「政治改革」』

H・O


 1980年代まで、日本では長く自民党が政権を握ってきました。それまでの日本の衆議院議員選挙は中選挙区制で、各選挙区で自民党の候補者が複数当選したりして、残りの議席を社会党その他の野党が分け合っていました。この制度では政権交代がおきないということで1994年に政治改革法が成立し、選挙制度が小選挙区制中心の制度に変わりました。
 それから15年後、2009年に政権交代が実現しましたが、はたして小選挙区制中心の選挙制度にしたことはよかったのでしょうか。
 この本は、小選挙区制中心の選挙制度にしようという大合唱が巻き起こっていた1993年に、はたしてそうなのか、と冷静に分析し、その危険性を伝えるものとして出版されました。小選挙区制中心の選挙制度にすることの問題点、それにあわせて検討されていた(実際に同時に導入された)政党への国庫助成の問題点、などを憲法の規定とその精神に照らして検証しています。
 著者の森英樹教授はこの本で、日本における政治風土とその歴史を諸外国とも対比しながら解明しており、当時の政治改革の動きの誤りと危険性を鋭く突くものとなっています。国民一人ひとりが政治のあり方や政治への関わり方を考えるための本で、いま読んでも"なるほど、そうだな"と思うことばかりです。

【書籍情報】
1993年、大月書店から刊行。著者は森英樹・名古屋大学教授(現在は名古屋大学名誉教授。法学館憲法研究所客員研究員も務める)。定価は本体1,262円+税。

 

<法学館憲法研究所事務局から>
 11月4日(日)、「政治と憲法 − 選挙制度・政党のあり方」と題して森英樹氏(名古屋大名誉教授)が講演し、当研究所の浦部法穂顧問(=神戸大学名誉教授)と対談します。こちら。森英樹氏は、憲法学についての深い研究に加え、幅広い教養と時事問題への深い洞察によって、またユーモア溢れる語り口で聴衆を引きつける話をします。こんにちの政治をめぐる問題状況を憲法の視点で深く考える場になりますので、多くの方々にご参加いただきたく、ご案内します。



 

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