法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

法学館憲法研究所

Mail info@jicl.jp
 
今週の一言
憲法情報Now
 憲法をめぐる動向
 イベント情報
 憲法関連裁判情報
 シネマ・DE・憲法
 憲法関連書籍・論文
 ■今日は何の日?
憲法Voice
研究所・客員研究員紹介
中高生のための憲法教室

憲法文献データベース
日本国憲法全文
リンク集
 
事務局よりお知らせ
賛助会員案内
メールマガジン
ご意見フォーム
サイトマップ

憲法情報Now<憲法関連書籍・論文>

 

論文「『憲法と政党』再訪」

H・O


 森英樹・名古屋大学名誉教授が編者の一人となって出版した『国家と自由・再論』(2012年、日本評論社)に収載された森名誉教授の論文です。
 政党に関わる法制は1980年代あたりから具体的な議論が始まり、1994年、政党に対する国費の助成が始まりました。また二大政党による政権交代を容易にすることなどを理由とする小選挙区制中心の選挙制度「改革」も同時に行われました。森名誉教授は憲法学の見地からこうした動きを精力的に分析し、問題点を提起しました。この論文は、これまでの森名誉教授の研究に対する多くの憲法学者の「対論」などを分析しつつ、「憲法と政党」に関わる根源的問題を改めて提示しています。
 多くの国民が、政党は公的な存在であり、政治にはお金がかかるから国費の助成は当然、と思い込まされています。しかし、果たして政党はどこがどう公的なのかを、森名誉教授は理論的に検証します。そして、政党の私的結社であるという面と「国民」を「代表」しているという面を憲法上どう理解すべきか、その論点を解明しています。それは、ドイツの制度との比較やドイツでの研究の歴史的経過も示しながら深く掘り下げられたものです。
 投票価値の平等が損なわれているとして、最高裁が衆参両院の選挙制度を「違憲状態」と認定し、立法府に抜本的な制度改革を求めるに至っています。選挙、政党というものを本質的に考える時期に適った論文です。

【論文情報】
筆者は森英樹・名古屋大学名誉教授。『国家と自由・再論』(2012年、日本評論社)に所収。

<法学館憲法研究所事務局から>
 11月4日(日)、「政治と憲法 − 選挙制度・政党のあり方」と題して森英樹氏(名古屋大名誉教授)が講演し、当研究所の浦部法穂顧問(=神戸大学名誉教授)と対談します。こちら(http://www.jicl.jp/jimukyoku/backnumber/20121008_01.html)。関連情報(http://www.jicl.jp/jimukyoku/backnumber/20121022.html)。森英樹氏は、上記のような憲法学についての深い研究に加え、幅広い教養と時事問題への深い洞察によって、またユーモア溢れる語り口で聴衆を引きつける話をします。こんにちの政治をめぐる問題状況を憲法の視点で深く考える場になりますので、多くの方々にご参加いただきたく、ご案内します。



 

[今週の一言][憲法情報Now][中高生のための憲法教室][憲法文献データベース][事務局からのお知らせ]
[トップページ]