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論文「破壊された東京の教育」

H・T


 石原慎太郎東京都知事が辞任しました。本論文は、これを受けて最近における事例を中心に、石原氏就任以来の東京都における「教育改革」を総括するものです。東京都における教育の問題点は各方面から指摘されていますが、進行している実態を具体的に知るために好個の論文です。

 著者は、石原氏の「教育改革」の目的は、日本の戦争は悪だったという認識を改める「破壊的な教育改革」にある、と紹介しています。これにより、2001年以来、歴史と公民において、順次扶桑社ない育鵬社版の教科書の採択の強制が拡大されてきました。都立高校の日本史における2012年度採択に当たっての強烈な介入も生々しく報告されています。
 また、東京都は独自に高校生の日本史教育を必修化し、独自の「準教科書」として「江戸から東京へ」を2011年に都立高校の生徒と教員の全員に配布し、必修化協力校ではこれを用いた授業が始まっています。

 石原氏は、2012 年度には全都立高校で宿泊の防災訓練を実施し、一部の高校では迷彩服を着た自衛官が指導しています。

 「10・23通達」以来、都では「日の丸・君が代」の強制が続いていますが、最近は教員だけでなく子ども・生徒にまで及び、心の管理を強める道徳副読本の配布が紹介されています。
 
 さらに、憲法の請願権を無視した請願制度の改悪の報告もあります。
 
 都知事選においても、東京都の教育を日本国憲法の理念や子どもの権利条約に即したものに改めることは最重要項目の一つになるものとみられ、タイムリーな論文です。

【論文情報】「世界」(岩波書店)2012年12月号所収 筆者は俵義文氏(「子どもと教科書全国ネット21」事務局長)

* 当研究所は中高生に憲法の考え方を伝える映像教材「憲法を観る」の製作にあたり、その普及を進めています。



 

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