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談話「立憲主義の抹殺を狙う『壊憲勢力』」

H・O


 総選挙の投票日の直前に発行された「週刊金曜日」誌2012年12月14日号に掲載された水島朝穂・早大教授の談話です。
 これまで憲法9条の危機がよく語られてきましたが、水島教授は、いま憲法それ自体が危機に直面していることを強調します。憲法の本質が権力を拘束・制限する規範であるという立憲主義の考え方が危機にあるといいます。自民党の安倍総裁が憲法改正要件の緩和を主張していることは「憲法が持つ権力のチェック機能を緩めよと主張していくのに等しく、このような議論は立憲主義の否定にもつながりかねません」と断じます。
 そして、「このような動きが顕著になっている背景には、安倍氏と同じく権力を行使するうえでの謙虚さや抑制感がなく、憲法には拘束されなくてもいいと考えている勢力が台頭してきたからでしょう」として、「日本維新の会」の石原代表の主張や橋下代表代行の大阪での市政の問題点を厳しく批判します。
 水島教授は、いま立憲主義が揺らいでいることについて「ドイツでナチスが権力を握った1930年代初頭の再現に近い危うさを覚えます」と語ります。そして、憲法「改正」問題にはいろいろな立場がある中で、立憲主義自体を否定する動きに対してはいろいろな人々が大同団結することが大事であると問題提起しています。
 総選挙で自民党が圧勝し、政権を奪還することになりました。水島教授の懸念はより深刻化することになっています。ただ、「壊憲勢力」と国民との矛盾はますます深まっていくでしょう。水島教授の指摘を多くの人々に伝え、語り合っていかなければならないと思います。



 

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