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書籍『2050年の世界』

H・T


 2012年の世界的なベストセラーになった書籍です。エコノミスト社は1962年に世界の常識に反して日本の経済大国化を予測するなど、その分析力は一定の評価を得ています。「人間とその相互関係」「環境、信仰、政府」「経済とビジネス」「知識と科学」という広範な分野について専門的に予測しています。止まることなきグローバリゼーションの時代において市民各自が世界の未来像を持ち、いかなる世界を作っていくかを考える重要性は増しています。以下は本書による予測です。

 経済面では、新興国は今後40年間、先進国が経済成長を達成した速度を上回る速さで成長し、人口、年齢構成、教育度などから、上位7か国に入るのは、アメリカの他には、中国、インド、ブラジル、ロシア、インドネシア、メキシコとなります。貧富の格差は、国家間では縮小しますが、国内の格差は拡大します。

 世界は平和になるでしょうか―技術の拡散、宗教を起点とする水やエネルギー資源の争いなど、不確実性が高まり、核戦争の危険はより高まります。

 民主主義は、先進国においては後退するでしょう。企業・政治家による金権支配が強まり、マスコミによる情報操作はウェブによる市民の情報発信力を上回るからです。
 このような民主主義の脆弱性を補う手段となるのは、法の支配の貫徹と他人のことを思いやる「公共心」です。

 次の科学の主役は生物学です。日本の若手科学者は先達の理論に迎合しがちなゆえに科学全般における発展は疑問視されています。

 以上、ごく一部を紹介しました。安易な未来予測は危険であり弊害がありますが、人類は好ましくない未来像に対しては、対策を立て対応してきました。本書は、経済的な分析にやや重点あることと、40年後も存在する貧困問題にどう対応するのか明確に触れていないなど限界があると思われますが、一つの参考として紹介させていただきました。

【書籍情報】
2012年8月刊行。著者:英「エコノミスト」編集部。(株)文藝春秋発行。本体1750円+税。



 

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