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憲法情報Now<憲法関連書籍・論文>

 

書籍「尖閣諸島問題[領土ナショナリズムの魔力]」

H・T


 尖閣諸島問題を本格的に解説し論じた書籍です。尖閣諸島付近での日中間の部分的ではあれ、武力紛争の発生、その結果としての9条改定賛成論の急速な台頭も論じられつつある今、この問題から目を離すことはできません。

 筆者は、共同通信の香港、モスクワ、台北の各支局長などを経て、現在は客員論説委員として領土問題を詳細に追跡してきました。多面的で豊富な資料に裏打ちされた論考は説得力があります。

 本書ではまず、石原慎太郎氏の都有化発言から始まった日中の対立関係を整理しています。領土問題は妥協不可能なテーマ故に、両国間では帰属問題は「棚上げする」という暗黙の了解がありました。筆者はこの了解を日本側が破った狙いを記しています。日本の政治家の発言やメディアの情報からだけでは全体像は理解できないようです。中国、台湾の主張や周辺海域をめぐる過去の歴史を詳細に紹介し、「固有の領土論」に疑問を呈しています。アメリカの絡みも無視できません。

 「領土」問題では一歩も譲れないというナショナリズムの「魔力」から解放され、領土と国家の相対化、紛争地帯の共同利用こそ関係諸国が平和的に共存共栄する道であるという関係諸国の識者の提案は注目されます。

【書籍情報】
2012年11月刊行。岡田充著。(株)蒼蒼社発行。本体1.900円+税。



 

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