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書籍『「憲法改正論」を論ずる』

H・O


 「憲法改正」を掲げた自民党が2012年衆院選に続き2013年参院選でも圧勝し、「憲法改正」がいよいよ現実的課題になってきました。こうした状況の中で、憲法学者を中心に、今般の「憲法改正」問題にどう向き合うか、今般叫ばれている「憲法改正論」はどのような内容でいかなる問題があるのか、などを解明する多面的な論稿が収められた書です。今般の「憲法改正」に関わる重要資料も網羅的に収載されています。

 本書の「はじめに」は森英樹・名古屋大学名誉教授による「憲法『改正』にどう向き合か―序論的考察」です。森名誉教授は最高裁から選挙制度についての違憲判断をつきつけられている現在の国会の議員は、もはや「正当に選挙された国会における代表者」ではないとの嫌疑を受け、改憲の発議どころかその議論自体も控えるべきとの原則的な立場を明らかにします。その上で自民党の「憲法改正」への姿勢の本気度に警戒します。一方、安倍流改憲策にはいくつもの自己矛盾があることを指摘し、安倍流改憲がとん挫する可能性を明らかにしています。改憲をめぐる様々な状況を全面的に捉えながら、いつもながらの読者が溜飲を下げるような表現を駆使した論稿は、今般の改憲の動きに懸念を覚える多くの読者を励ます力を持っていると思われます。

 本書に収められた論文「憲法と憲法改正」(只野雅人・一橋大学教授)はまさに「憲法と憲法改正」についての大原則を確認しながら今般の改憲論の安易さ、問題点を理論的に解明します。
 「いまなぜ憲法『改正』が問題になるのか―中長期的改憲戦略への転換」は朝日新聞記者・三浦俊章さんの論稿で、政治記者としての取材の経験などから、改憲に期待する国民の気分や改憲を叫ぶ政治家たちの実情を明らかにし、今般の改憲のあやうさを指摘します。

 本書に収められた論稿の紹介はここまでにしますが、このほかにも重要なものが多く収載されています。今般の改憲問題を深く考える上で有益な書です。

【書籍情報】2013年9月、日本評論社から刊行。定価は2900円(税込)。

<法学館憲法研究所事務局から>
当研究所は2013年10月から「2013年憲法フォーラム―主権者として社会への向き合い方を問う!!」を開催します。その第3回には上記書籍の「はじめに」を寄稿した森英樹名誉教授(=法学館憲法研究所客員研究員)が登壇し、伊藤真所長(=伊藤塾塾長)とともに参加者の皆さんとディスカッションします。ご案内します。



 

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