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論稿「中学・高校での憲法教育に求められるもの」

H・O


 水島朝穂・早大教授(法学館憲法研究所客員研究員)の論稿です。
 水島教授が2005年にフジテレビで放映された『シリーズ日本国憲法〜第96条・国民的憲法合宿』に協力した際の経験を語ります。それは、その年の1月、普通の市民6人の老若男女が軽井沢の保養所で議論したことです。
 6人の結論は「改憲」3、「護憲」3とはっきり分かれました。ところが、「憲法とは何か?」というテーマが設定され、議論にあたっては「憲法とは権力者を拘束し、制限する規範である」という立憲主義の常識を曖昧すべきでないことを水島教授が説明しました。すると6人はその指摘を初めて聞いたとびっくりしました。そして、いわゆる改憲派とされる小林節・慶応大教授が水島教授の説明に同意し、そこから6人の議論が再開されました。翌日夜まで続いた6人の全員一致結論は、「国会議員によって提出される憲法改正案に対して、国民として態度を留保する」というものとなりました。6人は、権力者が自らにかけられた拘束を解除するような憲法改正を提案してきたらこれには賛成できない、という結論を選びとったのです。
 この結論を読み上げたサラリーマンは「憲法とは権力者を縛るものだというのは目から鱗でした」と語ったそうです。
 水島教授は各地での憲法講演会参加者から、権力制限規範としての憲法の性格を「目から鱗」という感想を寄せられることが多いことを紹介しながら、中学・高校教育での憲法教育の課題を提起しています。
 この文章は中高生向け映像教材「憲法を観る」(2010年4月)のガイドブックに掲載されています。

<法学館憲法研究所事務局から>

■「法学館憲法研究所2013憲法フォーラム」が始まりました。その第2回「憲法感覚の培い方」(11月11日(月))では上記の水島朝穂教授が伊藤真・法学館憲法研究所所長とともに参加者の皆さんと議論します。多くの方々にご参加いただきたく、ご案内します。

■上記の水島教授の経験談は、いわゆる護憲の人も、改憲を唱える人も、まずは権力制限規範としての憲法の性格を理解した上で議論しあう重要性を示しています。その点、上記の小林節教授と伊藤真・法学館憲法研究所が語り合った『自民党憲法改正草案に ダメ出し食らわす! 』(合同出版)もお薦めです。

中高生向け映像教材「憲法を観る」は全国各地の中学・高校等の授業で活用されています。



 

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