法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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論考「なぜ立憲主義を破壊しようとするのか」

H・O

 憲法学者・樋口陽一さんの論考です。いま、憲法を基準に権力を縛る、という立憲主義を破壊しようという動きが強まっていること、「国民」という言葉・考え方がそのために利用されていることに注意すべきこと、立憲主義を破壊することによって目論まれていることとその危険性、などが、短い論考ながらも端的な言葉で綴られています。
 読んでみて注目すべきと思ったのは、「『国民が憲法制定権力を持つ』という議論の仕方に、うっかり『だまされ』ないようにしましょう」という注意喚起です。憲法の改正も国会だけではできず、国民投票が必要です。これは誰もが知るようになっています。昨年、改憲を唱える勢力が憲法96条先行「改正」を唱えましたが、その際に強調したのが"憲法を国民の手に取り戻そう"ということでした。この主張は国民に受け入れられるという算段だったのでしょう。実際にこの主張に「なるほど」「そうだ」と思った国民は少なからずいたでしょう。96条先行「改正」論はとりあえず頓挫しましたが、「国民」を強調する主張に国民はだまされがちです。その危うさを樋口さんは指摘しているのです。
 自公政権が国民投票法「改正」案を国会に提出するようです。いままた"憲法を国民の手に取り戻そう"といいながら改憲を実現しようという動きが強まろうとしています。最近様々な場で「国民が決める」ということを強調して憲法に定められたルールが蔑ろにされるようになってきています。その主張に少なくない国民がだまされてしまっています。樋口さんは論考を「『だまされる罪』を重ねてはならない」と締めくくっています。
 この論考は月刊「世界」2013年12月号(岩波書店)に収載されています。

<法学館憲法研究所事務局から>
 当研究所は昨秋開催したフォーラムで「立憲主義という考え方」もテーマとし、浦部法穂顧問(=神戸大学名誉教授)が問題提起しました。こちら。その問題提起を1月下旬に発行する「法学館憲法研究所報」10号に収載します。ご案内します。



 

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