法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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書籍『憲法と、生きる』

H・O

 長く政権の座にいる自民党は憲法改正を主張し続けていますが、いまだに実現していません。その最大の理由は、日本国民の多くは憲法改正を求めていないからでしょう。多くの人々が憲法の持つ意味を自分なりに理解し、それを守り、活かすとりくみをしてきたこと、実際に憲法が人々の人権の保障と戦後の「平和」に少なからず寄与してきたこと、が憲法に対する国民の意識を支えてきたと言えるでしょう。そのような人々や出来事を抽出して、丹念に取材した内容を収載した本書は、憲法の生命力と役割をリアルに感じさせてくれます。また、いまなお、否いまこそ社会の隅々で憲法を「実現」すべきことを明らかにしてくれます。
 本書は憲法改正を唱える人々の主張やとりくみも掘り起こしています。それは憲法改正をめぐる具体的な歴史を教えてくれ、この問題を冷静に考える素材になっていると思われます。
 第一章「一九五〇年代の攻防」では、憲法改正が現実的な政治課題になったときの、改憲派の学者や政治家などの動きなどが多く紹介されています。それに対抗する人々のたたかいや思いと織り成す"攻防"は興味深いものとなっています。第二章「救われた人生」は、様々な人権の保障を求める人々のたたかいに実際に憲法がどのように寄与してきたのかを明らかにするもので、それは憲法の役割への人々の確信を広げるものとなっています。第三章「沖縄の怒り」は米軍基地の負担を強いられる沖縄の歴史・現状から憲法の役割と意義を浮き彫りにしています。第四章「九条の二一世紀」は憲法9条改憲派・護憲派それぞれをめぐる問題状況を多角的にとりあげ、この問題を深く考えさせてくれます。第五章「不戦のとりで」は"普通の"人々が憲法の平和主義の精神を支持してきた姿を描いています。第六章「福島の希望」は原発事故被害者の現状と怒りを示しながら、いまこそ憲法が活かされるべきことを訴えています。

【書籍情報】
2013年12月、岩波書店から刊行。編者は東京新聞社会部。定価は本体1,800円+税。

<法学館憲法研究所事務局から>
 本書に登場する次の方々は、以前当サイトの「今週の一言」で語っていただいています。
   元防衛省防衛研究所長・柳澤協二さん
   ジャーナリスト・郡山総一郎さん
 また、元高校教員・山崎健一さんは当研究所が開催したシンポ「震災と憲法」(2011年11月3日)()で「3.11」の被害の実相を報告していただきました(その内容は「法学館憲法研究所報」6号に収載しています。
 本書で紹介されている、岩手県の旧沢内村の福祉行政は、当研究所も製作にあたった中高生向け映像教材「憲法を観る」の映像でも紹介しています。



 

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