法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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論文「憲法的授業空間をつくる」

H・O


 子安潤・愛知教育大教授(教育学)の論文です。
 この論文は、中学校や高校などの教師による憲法教育の、人権の大切さや憲法の解釈を深める重要性を生徒たちに伝えてきたという到達点、憲法学の到達点に学びながらその教育が行われてきたこと、などを明らかにしながら、改憲の主張が声高に叫ばれるようになっていることもふまえつつ、憲法教育の課題があらたに検討されるべきことを説いています。
 その具体的内容としては、特に、子どもたちには価値形成の自由が保障されなければならないと述べていることが注目されます。具体的には、「一つの価値観を伝えることは、それと異なる、ときに対立的な価値観を伝えることとセットであるべき」「そうしたアプローチこそ…個人の尊重や平和主義や基本的人権を守り発展させる教育が息づく空間となる」と問題提起します。たしかに、日本国憲法が謳う自由権や社会権の規定も、戦争放棄・戦力不保持の規定も、一つの価値観であり、これと異なる価値観もあります。そのことを適切に提示しながら考えてもらうことが、子どもたちが自らの価値観をよりよく形成していけるのだろうと思います。ついでながら、それは大人の間で憲法を語り合うにも大事なことでしょう。

【論文情報】
雑誌「教育」(教育科学研究会編集、かもがわ出版)2014年2月号に所収。筆者は子安潤・愛知教育大学教授(教育学)。

<法学館憲法研究所事務局から>
* 当サイトに「憲法を観る」関連情報を収載していますが、子安教授は以前その中の「憲法教育を考える」に「倚りかからない憲法教育−震災対応から学ぶ」という論稿を寄稿してくださいました。ご案内します。
* 当研究所・伊藤所長の『憲法が教えてくれたこと− その女子高生の日々が輝きだした理由』は憲法の価値観と別の価値観を提示しながら高校生たちに考えてもらうものとなっています。この本を読んだ高校生たちの感想はこちら



 

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