法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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書籍『映画で学ぶ憲法』(その2)

H・O


前回からのつづき>

 本書は、日本国憲法の平和主義、主権と統治、精神的自由、人身の自由、福祉国家における権利、多文化共生、などについて考えるにあたって有益な映画を多くの憲法学者が紹介し、その映画を観る際のポイントを提示しています。
 たとえば、こんにちの立憲主義憲法の土台を築いた、17世紀のイギリス革命、18世紀のアメリカ革命・フランス革命の理解に役立つ『クロムウェル』(ケン・ヒューズ監督、1970年、イギリス)、『パトリオット』(ローランド・エメリッヒ監督、2000年、アメリカ)、『ダントン』(アンジェイ・ワイダ監督、1983年、フランス・ポーランド)が紹介されています。監視社会における個人の自由ということを深く考えさせてくれる映画として『善き人のためのソナタ』(フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督、2006年、ドイツ)が解説されています(『善き人のためのソナタ』は以前当サイトの「シネマDE憲法」のページでも紹介しました。こちら)。映画『ミッション』(ローランド・ジョフィ監督、1986年、イギリス)を通じて人権についての考え方は地域によって時代によって異なっていることへの理解・感性を培う意味を教えてくれる論稿もあります。本書を読み進めると、憲法の諸規定の意味・趣旨を自分なりにイメージしたり、再発見することになると思います。
 本書には映画製作に対する国家権力のスタンスとその具体的な歴史に関する論稿も収載されています。そこでも、「表現の自由」や「思想良心の自由」などをめぐる諸問題を考えさせてくれます。
 本書を読み、そして、すぐれた映画や表現活動に接し、自らの感性・知性を磨くとともに、「表現の自由」などが蔑ろにされようとする事態には抗していく人の輪を広げていきたいとの思いに駆られることになりました。

【書籍情報】
2014年4月、法律文化社から刊行。編者は志田陽子・武蔵野美術大学教授(憲法学)。本体2,300円+税。


 

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