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書籍『これでわかった!超訳特定秘密保護法』

S・K

 

 本書は、明日の自由を守る若手弁護士の会(略称 あすわか)所属の弁護士が、特定秘密保護法の全文(総則から別表に至るまで)を日本一わかりやすく解説している本です。まず、「特定秘密保護法」の問題点がズバっ!とまとめられたものが提示され、第1章から7章が条文解説になっています。参考資料として、特定秘密保護法の条文と昨年強行採決された当日に、あすわかの出した声明が収録されています。
 硬い印象の条文をとてもやわらかい文章で解説しており、あすわか作成のリーフレットでもお馴染みのキャラクターを使った図や漫画でも説明されているので、「難しいことはよくわからない」という人でも、手に取りやすく、読みやすいものになっています。前書きは、おばちゃん党代表代行の谷口真由美さん(大阪国際大学准教授)が担当されているのですが、文章からも大阪のおばちゃんらしさが垣間見えて大変面白く、つい「そのとおり!」と言いたくなってしまう内容です。コラムも9つ収録されており、成立過程や海外の反応などもデータをもとに紹介しています。
 特定秘密保護法は、2013年12月6日に、ものすごい数の国民の反対や、海外からの批判にも関わらず、参議院本会議で強行採決され、可決成立してしまいました。そして、今月14日、運用基準や施行日を定めた政令が閣議決定され、12月10日に施行されることになってしまいました。運用基準では、行政機関が特定秘密に指定できる対象が55項目とされ、「必要最小限の情報を必要最低限の期間に限り指定する」という留意事項の明記や、施行5年後の運用基準見直しなどがなされ、法律の趣旨が微修正されたものの、依然恣意的運用の危険性は全く払拭されていません。
 闘いはこれからです。施行が間近に迫った今こそ、特定秘密保護法をしっかりと理解し、監視していくことが重要です。本書には、廃止に向けたアクションの提言まで収録されていますので参考になるのではないでしょうか。

【書籍情報】
2014年6月5日、岩波書店より刊行。編者は明日の自由を守る若手弁護士の会。執筆者は太田啓子・内山宙・黒澤いつき・宋惠燕・武井由紀子・中村剛・早田由布子・本田千尋。定価は本体1400円+税。


 

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