法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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憲法情報Now<憲法関連書籍・論文>

 

書籍『平和的生存権と生存権が繋がる日 −イラク派兵違憲判決から』

H・O

 

 2008年4月、名古屋高裁は戦地イラクへの自衛隊の派遣を憲法9条違反とする判決を出しました。この判決は確定し、自衛隊はイラクから撤退することになりました。それまで裁判所は、長沼ナイキ訴訟第一審判決を除いて、政府の行為を憲法9条違反と判断することに極めて消極的でした。従ってこの判決は画期的であるとして、多くの人々の記憶に留められることになっています。
 本書は、この裁判の3000人を超える原告の一人である毛利正道弁護士の著です。毛利さんの裁判所での陳述の記録、名古屋高裁判決の内容と意義、判決を勝ち取るまでの市民と原告のたたかいなどが紹介・記述されています。判決の文章を読むと、人々がその主張を裁判所に訴えていくことの展望を感じることができます。そして、毛利さんなど市民のたたかいから勇気をもらう読者も多いと思います。
 本書のタイトルは『平和的生存権と生存権が繋がる日』です。毛利さんは名古屋高裁判決が平和的生存権についてもその権利性と意義を認めたことを評価しつつ、人々の日常的な生存権が保障されるべきことを訴えています。そして、「ルールあるつながりあい社会」へと進んでいるフィンランドのことを紹介しながら、日本社会への提言をおこなっています。これも本書の魅力であり、読みどころです。

【書籍情報】
2009年3月、合同出版から刊行。著者は毛利正道さん(弁護士)。定価は本体1500円+税。

<法学館憲法研究所事務局から>
・この本のことは、著者・毛利さんに、その刊行時に当サイトで語っていただきました。こちら
・2015年1月31日、当研究所は公開研究会「集団的自衛権の違憲性」を開催します。こちら。ここでは上記訴訟の弁護団事務局長・川口創弁護士に講演していただきます。2015年に集団的自衛権が法律で具体化されようとしています。自衛隊のイラク派遣の時と同様に、市民が声をあげる時となっています。その課題を考える機会ですので、ご案内します。



 

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