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憲法情報Now<憲法関連書籍・論文>

 

書籍『立憲的ダイナミズム −シリーズ「日本の安全保障」第3巻』

H・O

 

 本書は日本の安全保障をめぐる問題を憲法学の観点から検討するものです。序論では、憲法が国の安全保障政策をどのように抑制するのかを具体的かつ緻密に見極めていくことがいま求められているとし、「そこに安全保障の立憲的ダイナミズムの妙がある」と述べられています。
 第一章「九条の政府解釈のゆくえ」は本書の編者である水島朝穂教授の論文です。政府が集団的自衛権の行使を容認する閣議決定(2014年7月1日)をしたことについて、それは憲法の解釈としては成り立つものではないことを論証しています。学会や論壇の中に閣議決定を容認するような論調もありますが、それに対しても論理的に批判しています。
 第二章以下は、憲法を制定・改正する国民の権限をめぐる問題、日本国憲法の平和主義と立憲主義との関係、国際立憲主義というものとの関係、憲法による軍隊の統制に関わる論点、文民統制ということ、憲法9条に関わる裁判所の判断、インテリジェンス(諜報)機関の活動をめぐる問題、立憲・平和主義という考え方をめぐる論点、安全保障に関わるリスクの問題、市民のための安全保障の探究、などについての論文となっています。
 いずれも専門的な内容ですが、刺激的な問題提起となっています。
 各章の論文のタイトルと筆者は次の通りです。
「安全保障の立憲的ダイナミズム」水島 朝穂
「九条の政府解釈のゆくえ」水島 朝穂
「主権・自衛権・安全保障 「危機」の概念としての憲法制定権力」高作 正博
「九条論を開く <平和主義と立憲主義の交錯>をめぐる一考察」山元 一
「軍隊と憲法」石川 健治
「文民統制論のアクチュアリティ」青井 未帆
「裁判所と九条」蟻川 恒正
「インテリジェンスと監視」岡本 篤尚
「立憲・平和主義の構想」愛敬 浩二
「リスクの憲法論 自由に対峙する環境と災害」藤井 康博/高橋 雅人
「安全保障の市民的視点 ミリタリー、市民、日本国憲法」君島 東彦

【書籍情報】
2014年12月、岩波書店から刊行。水島朝穂編。四六判・上製・カバー・318頁。定価(本体 2,900円 + 税)。

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