法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

法学館憲法研究所

Mail info@jicl.jp
 
今週の一言
憲法情報Now
 憲法をめぐる動向
 イベント情報
 憲法関連裁判情報
 シネマ・DE・憲法
 憲法関連書籍・論文
 ■今日は何の日?
憲法Voice
研究所・客員研究員紹介
中高生のための憲法教室

憲法文献データベース
日本国憲法全文
リンク集
 
事務局よりお知らせ
賛助会員案内
メールマガジン
ご意見フォーム
サイトマップ

憲法情報Now<憲法関連書籍・論文>

 

論文「『憲法破壊の政治』を生み出すもの:安倍首相の憲法観」

H・O

 

 歴代の首相と違って安倍首相は憲法「改正」を明確に主張します。それは安倍首相個人の考え・キャラクターにもとづくものと理解すべきでなく、そこには日本社会と政治をめぐる新たな状況の中での保守政権の思惑・狙いがあることを見定めるべきとの主張があります。その通りだと思います。
 同時に、安倍首相が憲法とその「改正」についてどう考え、そしてどう語っているのかを確認し、その誤りや欺瞞性などを理解し広げることもまた重要なことでしょう。少なくない国民が安倍首相を「支持」している現状もあるからです。
 この論文は安倍首相の実際の発言をとりあげ、その誤りや欺瞞性を分析・指摘しています。具体的には「憲法は国の理想と未来を語るもの」「国民の生命を守る責任」「最高の責任者は私」などの発言を取り上げています。安倍首相が「国家としての平和的生存権」と発言していることについても紹介しています。平和的生存権の主体は「全世界の国民」であって(憲法前文)、けっして「国家」ではないのですが、安倍首相は言い間違いではなく、たびたび国会でこのように発言していることを明らかにしています。そして論文は、そうした安倍首相の発想の根底に、自分が「国民のため」と思って行おうとする行動は憲法にも縛られない、という特異な考え方があるということを分析・指摘しています。
 国民は様々な場での安倍首相の憲法に関わる発言の誤りや欺瞞性を見抜く力を身につけ、異議を申し立てていかねばならないでしょう。そのことをわかりやすく教えてくれる論文です。

【論文情報】
「法学館憲法研究所報」12号(2015年1月)に収載。筆者は木下智史・関西大学教授(憲法学)。

<法学館憲法研究所事務局から>
■当サイトではこれまで「憲法改正」について様々な情報を発信してきました。こちら。あわせてご覧ください。
■当サイトには「憲法文献データベース」を搭載しています。憲法関連文献を著者別・テーマ別等で検索できますので、ご活用ください。


 

[今週の一言][憲法情報Now][中高生のための憲法教室][憲法文献データベース][事務局からのお知らせ]
[トップページ]